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鈴の木こどもクリニックは東京都品川区戸越にあります。東京都では数少ない小児専門クリニックとして、「きれいでやさしい、そして楽しい母と子どものクリニック」を合言葉に、さまざまな小児診療-小児保健活動を展開しています。 鈴の木こどもクリニック
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by 鈴木博 |
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変な色のうんちが出た! |
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前回は変な色のおしっこについて、お話ししました。今回は、その続編として、変な色のうんちについてお話しましょう。ただ、今回の話題は、食事時は避けることをお勧めしておきます。
赤ちゃんのおむつを替えていると、緑色のうんちが出ていて、ビックリされたことはありませんか。でも、緑色のうんちは黄色いうんちの色素(ビリルビン)が変化して、緑色に見えるだけなので、心配はいりません。
一般に、黄色、茶色、緑色のうんちは正常です。いろいろな条件下で、うんちの色調が少し変化しただけなのだと考えてください。
それに対し、赤色、黒色、白色のうんちは異常です。(写真は白いうんちの例)
赤いうんちは血便です。多いのは細菌性腸炎、つまり食中毒です。病原性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ腸炎は高率に血便を起こします。また、赤ちゃんの緊急を要するこわい病気の腸重積は、腸の中に腸がはまり込んでしまう病気ですが、やはり血便を伴い、赤ちゃんはおなかが痛くて大泣きします。間欠的に狂ったように大泣きし、ピタッと泣き止み、この繰り返しがだんだん短くなる場合は腸重積の可能性があります。浣腸すると血便が出るのが特徴で、腸重積の疑いがあるときは急いで病院を受診しましょう。
黒いうんちは血が時間とともに暗赤色に変化した、古い血便のことがあります。
白いうんちは、ロタウイルス、ノロウイルスなどの冬季乳児下痢症のときに、腸の中でうんちの材料にビリルビンの添加が間に合わず消化不良のうんちが白いままで出てきたものです。また、肝臓や胆嚢などが悪い時は、やはりうんちにビリルビンを排泄できないので、白いうんちになります。
赤、黒、白のうんちには、十分注意してくださいね。
この項終わり。
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