あなたを妊娠したと分かったのは、去年の10月22日のことでした。
不妊治療を受けて二年。
自然妊娠はもとより、何度人口受精してもダメで、顕微受精を勧められていた矢先、
奇跡の自然妊娠でした。
奇跡で出来た子だし、
顕微受精という、あらゆる意味で負担の大きい事から私たちを救ってくれた、賢い子。
私はもう何の疑いもなく、産まれるものだと思っていました。
だから、赤ちゃんの「心拍が確認できない」と言われた時は、最初、意味が分からなくて、お医者さんなら何とかしてくれるんだろうと思っていました。
でも、
当たり前だけど、動かなくなった心臓は、お医者さんもどうにもできなかった…。
麻酔で何も分からない内に手術は終わっていて、それからしばらく、罪悪感や寂しさで精神的に不安定になって、体については、ストレスから来るのか、未だに変な肩こりに悩まされています。
途中で、友達の出産を知った事も、ストレスに拍車をかけました。
でも。
赤ちゃんは、命と引き換えに、私にいろいろな事を教えてくれました。
私は、知らず知らずのうちに無理していたんだという事。
二兎追うものは一兎も得ずという事。
支えてくれた、旦那さんの大切さ。
その他、私の未熟ないろいろ…。
妊娠していた幸せな期間を、僅かでもくれた事。
赤ちゃんには本当に感謝です。
本当なら、もっと喪に服した方がいいのかもしれないけど、パパももう年だし、私ももう妊娠するのにギリギリの年になってきているし。
どうか、次の赤ちゃんを作ることを許して下さい。
できれば、あなたとまた会える事を願って。
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