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小児科・アレルギー科・乳幼児健診 横井こどもクリニック院長。一般小児科の他に、神経・発達相談、アレルギー、夜尿症、摂食障害、便秘、乳幼児健診などが得意な領域。育児ストレスがなくなるのびのび赤ちゃん育て(PHP研究所)などの著書があります。
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by Dr.よこい |
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離乳スタートは早めでも構わない その1 |
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普通、離乳食を始めるのは5~6ヵ月頃からということになっていますね。でも、私はもう少し早めでもいいと思います。4ヵ月過ぎになり、赤ちゃんが食べたがっていたら、離乳食を始めても構いません。大人や、お兄ちゃん、お姉ちゃんが食べているのをじーっと見ていて、よだれも増えているようなら、食べたがっているサイン。そのサインを大事にして、離乳食を試してあげるのが自然ではないでしょうか。
私が小児科医になった頃は、“生後4ヵ月・体重7kg”というのが離乳スタートのサインでした。けれども、離乳を遅めにした方がアレルギーの心配がないなどの理由で、5~6ヵ月頃から始めるのがスタンダードになったのです。
でも、アレルギー予防としては、食物アレルギーの原因になりやすい卵、牛乳、小麦に注意すれば大丈夫。アトピー性皮膚炎などの心配のある赤ちゃんは卵、牛乳、小麦を控え、そうでない赤ちゃんは卵、牛乳、小麦を与えるのを少し遅めにすればいいのです。野菜なら、4ヵ月頃から食べさせても問題はありません。
離乳食を早めに始めてもいいと私が考える理由は、もう一つ。口や舌の機能が成長して、4ヵ月頃になると母乳やミルクなどの液体以外の物でも食べられる準備ができてきているからです。
低月齢の頃は、“蠕動運動(ぜんどううんどう)”と言って、舌をうねらせるように動かして母乳やミルクを飲んでいます。しかし、4ヵ月頃には口の動かし方が変わってきて、舌の上に載った物を前後運動で舌の奥に運んでゴックンと飲み込めるようになります。そのため、液体以外の物でも受け入れることができるようになるのですね。
赤ちゃん時代の栄養面での一つのゴールは、固形食を食べられるようになること。その練習をするのが離乳食であり、赤ちゃんが食べたがり、受け入れる準備も整っているのですから、あえて離乳食のスタートを5~6ヵ月頃まで待つ必要はないというのが、私の考え方なのです。
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