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鈴の木こどもブログ
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鈴の木こどもクリニック鈴木博先生のブログです
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鈴の木こどもクリニックは東京都品川区戸越にあります。東京都では数少ない小児専門クリニックとして、「きれいでやさしい、そして楽しい母と子どものクリニック」を合言葉に、さまざまな小児診療-小児保健活動を展開しています。
  鈴の木こどもクリニック
by 鈴木博
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新しいワクチンについて
  | 病気・ケガ | 2010-05-10 09:19 |

②プレベナー(小児用肺炎球菌ワクチン)

 プレベナーについては昨年の3月12日にお話ししてあった(→プレベナーについて)のですが、ようやく2010年2月24日から接種ができることになりました。

 簡単におさらいすると、プレベナーは子どもに重い肺炎球菌が起こす病気、具体的に言うと肺炎球菌性髄膜炎、治りにくい肺炎球菌性中耳炎、肺炎球菌性肺炎などを高頻度に起こす、7つの肺炎球菌(肺炎球菌自体は90種類以上あります)に対して免疫をつけるワクチンです。Hibのワクチンが、中耳炎を起こすインフルエンザ菌には効果がないのに対して、プレベナーは肺炎球菌が起こす治りにくい中耳炎にも有効です。

 また、Hibのワクチン(アクトヒブ)とプレベナーを接種すれば、年間1000人発病していると推定されているわが国の細菌性髄膜炎の実に90%に効果が期待されるのです。
 プレベナーの積極的な接種をお勧めします。

 WHOも2007年3月に肺炎球菌ワクチンを定期接種に優先的に組み入れることを勧める勧告をだしているのです。

 ただ、プレベナーにしろ、前回述べたサーバリックスにしろ、問題は接種料金の高さと健康被害が生じた場合の法的な保障の整備です。国(役人)に何かしてもらおうとただ待つのではなく、大切なわが子とご自身の健康のために、自分たちが声を上げることが必要です。ヒブワクチン、プレベナー、サーバリックス、さらに水ぼうそうワクチン、おたふくかぜワクチンが定期接種になるよう、皆でさまざまな機会に声をあげたいものですね。

この項終わり。



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新しいワクチンについて
  | 病気・ケガ | 2010-03-23 08:53 |

 「ワクチン最貧国」という情けないレッテルが貼られているわが国ですが、昨年から今年にかけて二つの新しいワクチンが登場しました。
 ご紹介いたします。

①サーバリックス

 第一は、昨年12月22日に発売になったサーバリックスです。このワクチンは子宮頚がんを予防するワクチンです。赤ちゃんよりもこのブログをお読みになっているお母さま方にお勧めしたいワクチンです。

 女性の子宮頚がんは年間12,000人が発病し、2,500人が亡くなっている、女性のがんでは乳がんに次いで多いがんで、命は助かっても子宮を摘出しなければならなかった、赤ちゃんは助かったが、お母さまは亡くなったというような悲劇が後を絶たない恐ろしい病気です。

 ところが、この病気はワクチン接種と子宮がん検診で100%防ぐことができるのです。

 がんがワクチンで防げるの?と疑問を持たれるお母さまもいらっしゃるでしょう。実は子宮頚がんはウイルスが起こす病気なのです。

 そのウイルスはパピローマウイルスと言って、いぼなどを起こすありふれたウイルスです。このウイルスの16型、18型のタイプが性交渉で女性に感染すると子宮頚がんの原因になることがわかりました。

 サーバリックスはこのヒトパピローマウイルス16型、18型の感染を防ぐワクチンなのです。このワクチンを接種し、子宮がん検診を受ければ、恐ろしい子宮頚がんは100%防げるのです。

 サーバリックスの詳しい解説は当クリニックのホームページをご参照ください。

 ただ、サーバリックス接種で問題になるのは接種金額の高さです。民主党も子ども手当などとお金をばらまく余裕があるのなら、母と子の命を守るワクチン費用に予算を振り向けてくれればなあ、と思うのは私だけでしょうか。

この項、続く



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早いもので、あと数日で年が明けます。
  | 病気・ケガ | 2009-12-28 08:57 |

 今年は1月からインフルエンザが流行りました。まず、香港型、それからタミフルが効かないと大騒ぎになったソ連型、さらに春にはB型と、めまぐるしく、いろいろな型のインフルエンザが流行したのです。

 そしてやっとインフルエンザの流行がおちついてきたなと思ったら、何と今度は新顔の「新型」インフルエンザが誕生し、あっという間に世界中を席巻していったのです。ご存知の通り、新型インフルエンザは5月には日本に上陸し、くすぶりながら流行を続け、秋には通常の冬のインフルエンザの最盛期並みの大流行になりました。東京ですと、11月中旬が流行のピークで現在はかなり下火になってきています。

 このまま、新型インフルエンザの流行が終息していくのか、それとも数か月の期間をおいて、より強毒化した第2波が再襲来してくるのか、予断を許さない状況です。
 かかりつけの小児科の先生に最新の情報を聞きながら、対応を考えると良いでしょう。

 何か、インフルエンザに振り回された2009年でしたが、2010年は病気もあまり流行らない平穏な年になるよう、みんなでお祈りしたいですね。よい年をお迎えください。

この稿終わり。



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こどもクリニック-11月
  | 病気・ケガ | 2009-12-16 19:09 |

 狂乱じみた新型インフルエンザ騒動がどうにか落ち着いてきて、クリニックも「普通の」冬の外来のいそがしさに戻ってきています。インフルエンザの勢いが衰えてくると、待っていました、とばかりに今まで頭を押さえ込まれていた?ほかの感染症が流行りだしてきました。

 第一に溶連菌感染症です。この病気は、喉が真っ赤になり、高熱が出て、からだに赤いぽつぽつが出現します。のどの検査で診断がつきます。腎炎にならないように、抗生剤をしっかり飲んで治療する病気です。

 第二にRSウイルス感染症です。これも高熱が出て、胸がぜいぜいしてきます。赤ちゃんが感染すると、細気管支炎という名前の肺炎になって、入院することもある、こわい病気です。この病気も鼻の検査で診断がつきます。

 第三にアデノウィルス感染症です。この病気は5日間40.0℃に達する高熱が続き、扁桃に白いべったりした膿のようなものがつきます。これを滲出性扁桃炎といいます。この病気ものどの検査で診断がつきます。アデノウィルス感染症は眼が真っ赤になると、咽頭結膜熱といって、登園するのに登園許可証が必要な病気になります。(くわしくは夏かぜの季節の項をお読みください)
さらに、インフルエンザとは異なる症状ですが、おなかのかぜ(感染性胃腸炎)も猛威を振るい始めました。

 今の時期は高熱が出ても新型インフルエンザとは限りません。今あげてきた病気の可能性もあるのです。インフルエンザの検査が陰性でも、「症状がインフルエンザみたいだから…」とタミフルを処方されることもあるでしょう。でも、すごく喉を痛がってからだに赤いぽつぽつが出てきた、とか、高熱が続き眼は赤くなってきた、とか、高熱とともにぜいぜいする咳が増えてきた、などと症状が変化してくるときは、もう一度病院を受診して、診察を受けたほうが良いと思います。
 
この稿終わり。



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こどもクリニック-10月
  | 病気・ケガ | 2009-11-09 09:14 |

 すでに11月も2週めに入っていますが、おくばせながら10月のお便りを送ります。
 
 とにかく、今クリニックは大混乱です。季節型、新型ワクチンの問い合わせが殺到し、受付事務職員は電話の応対にてんてこまいです。さらに新型インフルエンザの患者さんも多数来院されています。

 東京では、重い基礎疾患のある大人の方、基礎疾患があるお子さま、妊婦の方の新型インフルエンザワクチン接種が11月9日以降に始まります。その後、就学前のお子さまや軽い基礎疾患がある大人の方の接種が11月16日以降、続きます。
 
 新型インフルエンザについては、別稿で詳しくお話ししました。

 今回は、新型インフルエンザワクチンについて、少しお話しいたします。新型インフルエンザワクチンを接種したら、新型インフルエンザにはかからない、と思っている方はいらっしゃいますか。実は新型インフルエンザワクチンを打っても、新型インフルエンザにはかかってしまうのです。ただし、軽く済むことは期待できます。このあたりは普通のインフルエンザワクチンと同じです。
 新型インフルエンザワクチンは発病を防ぐのではなく、肺炎や脳症など、恐ろしい合併症を軽くする効果を期待して、接種するのだとお考え下さい。

 また、今日接種したら、明日からお子さまはインフルエンザにかからないと思っていらっしゃる方はいませんか。新型インフルエンザワクチンは効果が出るのに2週間以上、1ヵ月後ぐらいかかります。そして5ヶ月ぐらい効果が持続すると考えられています。

 これらは季節型インフルエンザワクチンの効果から推定しています(季節型も新型ワクチンも作り方は同じなので)。新型インフルエンザワクチン自身はまだ接種が始まったばかりの新しいワクチンなので、はっきりしたデータはないのです。今後接種が進めば、いろいろとデータが集積されていくと思います。

この稿続く。



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こどもクリニック-9月
  | 病気・ケガ | 2009-09-30 13:35 |

 9月も過ぎようとしています。まだまだ、暑い日が続いていますが、ここ数日はめっきり冷え込んで、本格的な秋がおくばせながら来たのだな、と実感できる今日この頃ですね。
 
 ところが今年の9月は、クリニックは例年とは全く異質な月でした。ふつう、9月は天候もよく、運動会、遠足などの行事もあり、子ども達はみな元気で、病気にかかっている暇もないのか、クリニックは静かでのんびりしている時期なのです。

 そして、10月にインフルエンザの予防接種が始まる頃に、かぜっぴきのお子さまも増えてきて、小児科がとても忙しい冬のシーズンに突入していくのです。

 ところが今年の9月は、すでにインフルエンザのお子さまがぼちぼち出始めていたのです。インフルエンザのA型が検査で陽性になれば、今の時期だと全て新型インフルエンザです。新型インフルエンザにかかった子どものいる小学校、幼稚園、保育園、中学校はぞくぞくと学級閉鎖、休 校になりました。
 
 そうすると、インフルエンザが心配なお子さま、お母さまがクリニックを受診され、いつもの年なら喘息や花粉症などのアレルギー疾患や鼻かぜ(ライノウイルス)が多いクリニック外来が、インフルエンザ疑いでいっぱいになってしまったのです。

 新型インフルエンザについては、別稿で詳しくお話しします。
 ただ、インフルエンザの検査について、注意をしておきたいのですが、インフルエンザの迅速検査は鼻水にいるインフルエンザウイルスの量を測定し、陽性か陰性か、判定しています。ウイルスの量が一定以上だと陽性と判定し、インフルエンザと診断します。
 したがって、鼻水中にインフルエンザウイルスが十分増えないと、陽性にならないのです。インフルエンザウイルスが増えるのには、通常8~12時間かかります。検査でインフルエンザとわかるのは(陽性にでるのは)、8~12時間かかるのです。
 熱が出て、すぐ病院に駆けつけても、いまお話しした理由で普通検査は行いません。(検査しても、信頼性がないからです。)

 お子さまが熱が出ても比較的元気なら、おうちで様子をみて、8時間以上たってから受診されることをお勧めします。ただし、赤い顔をしてふーふー言って手足をぴくぴくさせている、すごく辛そうで頭を痛がる、けいれんを起こした、顔色が青く、唇が真っ青、吐いて水分も取れない、などなど全身状態があまり良くないと判断される状態なら、検査を行うかどうかはともかく、一度病院で診察を受けるたほうが良いでしょう。

この稿続く。



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子どもクリニック-7月
  | 病気・ケガ | 2009-07-31 13:26 |

前回に引き続き、こどもの皮膚の病気についてお話しします。
 
②虫刺され(蚊)

7月に入り、蚊に刺されて来院するお子さまが増えてきました。ただ、単純に蚊に刺されて赤く腫れているだけでなく、水疱になったり、掻きこわしてとびひになったりと、結構重症のお子さまが目立ちます。幼稚園で蚊に刺され、クリニックに着いたときは、ゲゲゲの鬼太郎のように片まぶた全体が腫れ上がって飛び出しているお子さまもいました。

むかしは蚊に刺されても、ひどく腫れ上がる子はそれほどいなかったような気もしますが、今は刺された痕が腫れ上がる子がとても多いです。やはり、クーラーの効いた涼しい部屋にこもっているため、蚊に刺される機会が少なく、蚊に対する抵抗力がないのでしょうか。

人を刺す蚊は、アカイエカ(赤家蚊)のグループと、ヤブカ(藪蚊)と呼ばれるヒトスジシマカ(一筋縞蚊)の、全て雌の蚊です。吸血行為は産卵のときのたんぱく質補給のためといわれています。
また、蚊は二酸化炭素や高温に反応して集まってきます。赤ちゃんは大人より皮膚呼吸が盛んで二酸化炭素の放出が多く、体温も高いため、蚊に刺されやすいと考えられています。

蚊は吸血するときに、ヒトの血が凝血しないよう(血が固まると吸えなくなってしまいます)、抗凝固作用を有する生理的活性物質を含んだ唾液をヒト皮膚内に注入します。これがヒトにアレルギー反応を起こし、腫れさせ、かゆみを引き起こします。この反応が最近のこどもでは、どうも強くなってきているようです。

蚊に刺されたときのケアは、レスタミンのようなかゆみを抑える抗ヒスタミン作用のある軟こうを塗ります。しかし、これでかゆみ、腫れが収まらない場合は、ステロイド軟こうに切り換えます。
 
蚊に刺されたところを掻き込むと、細菌感染を併発し、とびひ(前章参照)になります。とびひになってしまうと、治療が大変になるため、なるべく蚊に刺された箇所を掻かせてはいけません。冷たいタオルをあて冷やすことも、皮膚のかゆみを抑えるよい対処法です。

この稿終わり。



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子どもクリニック-6月
  | 病気・ケガ | 2009-06-24 14:23 |

6月に入り、ムシムシとしてうっとうしい日々が続いています。照りつける夏の太陽が待ちどうしいですね。クリニックはここのところ、咳鼻が出て熱はあまりでない、軽いかぜのお子さまや高熱が出て吐き下す夏かぜのお子さまがちらほら受診されます。

また、汗をかいてあせもがたくさんできてしまった赤ちゃん、蚊に刺されて腫れあがり、掻きこわしてとびひになってしまったお子さまも増えてきました。

今回はこどもの皮膚の病気についてお話ししましょう。
 
①とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひ(伝染性膿痂疹)は皮膚の内部に黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入し、皮膚を溶かし、ジクジクさせる皮膚病です。とびひはムズ痛いようです。かゆみのほかに痛みもあるようで、お子さまは気にして始終触ります。このジクジクした膿の中に細菌がたくさんいるために、この膿汁がついた手でさわった皮膚に感染が広がります。火がどんどん飛んで広がっていくようなので、「飛び火」と呼ばれます。

とびひはこれからのシーズンに増えてきます。特に蚊に刺された、湿疹ができた、というような赤く腫れた皮膚に爪を立てて掻いていると、細菌が入り込み、とびひになってしまいます。

とびひの治療は掻かないことです。掻かなければ、感染は広がりません。また、膿のなかの細菌を殺さなければ、とびひはおさまってきませんので、抗生剤を服用します。近年、細菌の耐性化が進み、とびひの原因菌の黄色ブドウ球菌に効かない抗生剤が増えてきているといわれています。抗生剤を飲んでいても、とびひが良くならないときは、一度受診して先生と相談しましょう。

また、とびひの箇所はイソジン液で消毒し、抗生剤の軟膏を塗って、ガーゼなどで覆う、などの処置が必要です。
とびひの肌と接触すると、とびひはほかの子にも伝染するので、保育園、幼稚園などに登園するときは、とびひの場所はしっかりガーゼなどで覆いましょう。また、とびひでジクジクしているときはプールはお休みします。

とびひの部分が乾燥し、膿汁がでなくなれば治癒したと考えます。ガーゼに液が染み出さなくなれば、ガーゼをはずしても良いでしょう。

この項続く。



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アタマジラミ
  | 病気・ケガ | 2009-04-27 09:08 |

 4月に入り、新学期が始まりましたが、アタマジラミが発生した、という情報をちらほらと耳にします。それで、今回はアタマジラミについて、お話ししようと思います。

 アタマジラミは毛ジラミ(陰毛に寄生し、性交で感染する)と異なり、頭の髪の毛の中に寄生するシラミ(虱)です。(写真)

 アタマジラミは保育園や家庭で、タオルを共用したり、くしやブラシを介して、移ります。感染するとアタマジラミは頭髪に寄生し、血を吸うので、お子さまは頭のかゆみを訴えます。

 アタマジラミに感染しているかは、髪の毛にふけのような虫卵が付着しているか、調べます。ふけのような虫卵が見つかれば感染していると考えます。よく観察すると、毛髪を這って歩く、シラミが見つかることもあります。成虫の大きさは約1~2mmです。

 年齢は保育園や幼稚園の子どもが多く感染します。

 アタマジラミの治療には、スミスリン(ピレスロイド系フェノトリン)のパウダーやシャンプーで、頭髪をよく洗うことが大切です。

 スミスリンシャンプーを、あらかじめ湿らせた頭髪にふりかけ5分間シャンプーし、洗い流します。これを1日1回、2日おきに4回続けます。計4回シャンプーを行うのは、約8日間の卵の孵化期間中に孵化した幼虫を完全に駆除するためです。スミスリンは卵には効果がありません。

 スミスリンシャンプーは殺虫剤のため医療機関で処方できないので、薬局で各自が購入して使用することになります。

 保育園、幼稚園等の集団生活での登園許可は特に必要ありません。しかし、アタマジラミが発生したら、全員をいっせいに駆除することが大切です。
この項終わり



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プレベナーについて
  | 病気・ケガ | 2009-03-12 08:51 |

ヒブワクチンについてお話ししてきたついでに、プレベナーについても触れておきたいと思います。

ヒブワクチンをよく「細菌性髄膜炎ワクチン」とよぶ人がいますが、これは正しくありません。なぜかというと、細菌性髄膜炎の病原菌はヒブ(インフルエンザ菌b型)だけではないからです。もうひとつ、重要な病原菌があるのです。それは、肺炎球菌です。そして肺炎球菌に対する、もう一つの「細菌性髄膜炎ワクチン」がプレベナーなのです。

①プレベナーとは?
肺炎球菌感染症に対するワクチンの一つです。現在、日本では「ニューモバックス」という肺炎球菌ワクチンが、主にお年寄りの肺炎を防ぐために接種されています。しかしこのワクチンは、乳幼児に接種しても肺炎球菌に対する抗体がうまく作られないため効果が乏しく、特殊な病気の子ども以外は使用されておりません。

これに対し「プレベナー」は、子どもに重い肺炎球菌感染症を引き起こす可能性の高い、7つの肺炎球菌の殻の部分を精製し、さらに免疫が高まるよう特殊な処理を施した、7価結合型肺炎球菌ワクチンと呼ばれるワクチンです。アメリカで開発され、「ニューモバックス」(PPV)と区別するため、PCV7と呼ばれます(プレベナーは商品名)。

②予防する病気
プレベナーは子どもの重い肺炎球菌感染症(髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎など)に有効です。特に肺炎球菌による細菌性髄膜炎に効果が期待できます。

わが国では年間1,000人ぐらいのお子さまが細菌性髄膜炎を発病していると推定されています。そして、その約60%がヒブ(インフルエンザ菌b型)、約30%は肺炎球菌が原因と考えられています。肺炎球菌はヒブの次に、子どもの髄膜炎の原因菌として恐ろしい存在なのです。

肺炎球菌髄膜炎はヒブ髄膜炎より症状や後遺症の程度がやや重く、死亡が約10%、後遺症は40%と報告されています。ヒブ髄膜炎と同様、病初期の診断は困難で、けいれんや意識障害を起こし、抗生剤の効きにくい耐性菌が多く、治療は困難を極めます。

プレベナーは肺炎球菌髄膜炎を強力に予防します。2000年よりプレベナーを定期接種として導入したアメリカでは、導入前と比較し、ワクチンに含まれる肺炎球菌の血清型による髄膜炎、菌血症の発症が94%減少したと報告されました。

ヒブワクチンとプレベナーを接種すれば、年間1,000人といわれるわが国の細菌性髄膜炎患者の約90%は予防できると期待されているのです。

③接種の方法
生後2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月の3回と、12~15ヶ月に1回追加で合計4回接種します。
ヒブワクチンと同様に、三種混合(DPT)と同時に接種することができます。

2007年8月14日現在、プレベナーは84カ国で使用されています。アメリカやイギリスをはじめ16カ国が定期接種として接種を行っています。2007年3月、WHOは肺炎球菌結合型ワクチンの世界各国での定期接種プログラムへの優先的な導入を勧告しました。わが国でもすでに治験が済み、2007年9月26日にワイスから承認申請が出されているにもかかわらず、残念なことにいまだに認可されておりません。

ヒブワクチンだけでなく、プレベナーも認可され、使用できるようになれば子どもの深刻な髄膜炎のほとんどは姿を消すことになるでしょう。

この項終わり



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