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鈴の木こどもクリニックは東京都品川区戸越にあります。東京都では数少ない小児専門クリニックとして、「きれいでやさしい、そして楽しい母と子どものクリニック」を合言葉に、さまざまな小児診療-小児保健活動を展開しています。 鈴の木こどもクリニック
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by 鈴木博 |
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手足口病 |
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マスコミで報道されているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、今日本では手足口病が大流行しています。(→夏かぜの季節②手足口病)
簡単におさらいすると、手足口病は口の中にぽつぽつと赤い斑点と白い潰瘍(アフタ)ができ、手足にも周りが赤い水疱が点在するようになります。あまり高くない熱が2~3日続き(熱が出ないお子さまもいます)、口が痛くてお食事や水分がとれなくなる、やっかいな夏かぜです。
ただ、手足口病自身は3~7日で自然と症状がよくなる、それほど重くはない病気ですが、まれに髄膜炎を合併します。髄膜炎は、脳を被う膜が炎症を起こすこわい病気です。高熱が出る、頭を痛そうにする、吐く、という症状がみられる場合は、髄膜炎の可能性があります。この場合はいそいで病院を受診した方がよいでしょう。
手足口病はいくつかのウイルスが原因で起こりますが、コクサッキーA10、A16、エンテロ71という3つが主な病原ウイルスと言われています。今年流行っている手足口病は、このなかで髄膜炎を起こしやすいといわれるエンテロ71というウイルスです。そのため、お子さまの髄膜炎を疑わせる症状にはよく注意してくださいね。
(じっさい髄膜炎を起こすお子さまは少ないのですが。)
この項終わり。
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