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緑蔭だより
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橋口先生のエッセイをお届けします
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橋口玲子先生は内科・小児科医、医学博士。中国医学を中心に、西洋医学・ハーブ療法・アロマセラピーなどを取り入れた医療を実践されてます。
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はしかワクチンを忘れずに
  | 病気・ケガ | 2011-04-25 09:03 |

 東日本大震災の被災地では、大量のほこりを吸い込んだことによる呼吸器の病気が増えていると聞いています。今年は関東地方でも、大量のスギの花粉に加えて黄砂も飛んだとのことで、アレルギーのない方でも、花粉や黄砂がほこりと同様に長引く咳や痰の原因になる場合もありました。被災地に黄砂が追い討ちをかけないことを祈ります。

 さて、花粉症やインフルエンザは一段落しましたが、昨年末からはしか(麻疹)の患者さんが愛知や広島、東京などで出ています。愛知と広島では海外から帰国した子どもが発病し、周囲の子どもや大人に感染が広がり、小学生にワクチンの集団接種をしたところもあります。はしかはインフルエンザほど大流行はしないので、怖い病気だという認識がない人が増えていますが、現在でもウイルス性疾患の中では重い病気の一つです。高熱と発疹に加えて、咳、鼻水、目やになどもひどく、回復に2週間はかかります。免疫系にダメージを与える病気なので、治ってもしばらくだるさが続いたり、風邪をひきやすくなったりします。もちろん、伝染力も非常に強い病気です。

 はしかにはインフルエンザのような抗ウイルス薬はないので、ワクチンで免疫をつけておく必要があります。現在日本では、はしかワクチンは1歳と小学校入学前の2回接種することになっています。1回接種だった世代の子どもは、中1または高3で追加接種を公費で受けることができます。2回目の接種をしていないと10代後半や大人になってから抗体価が下がり、はしかにかかってしまうことがあるのです。北米や韓国ではワクチン接種が徹底しており、すでにはしかは海外から持ち込まれたもの以外ゼロの状態になっています。日本の修学旅行の高校生がカナダではしかを発病した例があり、海外では日本ははしかを持ち込む国といわれています。厚生労働省は2012年までに「はしかゼロ」を目指してワクチン接種を呼びかけていますが、現状では達成は難しいでしょう。

 はしかはかかった本人はもちろん、周囲にも影響の大きい、怖い重い病気だということを知って是非ワクチンを受けてください。乳幼児のほうが重くなりやすいので、1回目は1歳になったらすぐ受けましょう。2日目の接種も忘れずに。海外への修学旅行がある場合は、高校2年生で受けることもできます。



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気管支喘息
  | 病気・ケガ | 2010-11-15 10:20 |

 気管支喘息という病気をご存知でしょうか。肺への空気の通り道である気管支が収縮する発作を繰り返す病気です。発作を起こすと息を吐くときにヒューヒュー、ゼーゼーする音(喘鳴といいます)がしたり、コンコンとのどの詰まったような咳が止まらなくなったりします。

 喘息発作の引き金はアレルギーだけではありません。子どもでは風邪が最も多い発作のきっかけです。風邪のウイルスの種類によっても発作が起きやすいものがあります。インフルエンザウイルスもそのひとつです。喘息の人がインフルエンザワクチンを打ったほうがいいと勧められる理由は、かかるとインフルエンザそのものが重症化するおそれがあるためと、かかった後、喘息が重くなることが多いからです。風邪そのものは軽くても喘息発作の引き金になりやすいというウイルスもあります。

 気温や気圧の変化が大きくても喘息発作は起こりやすくなります。アレルギー性鼻炎もそうですが、物理的な刺激も引き金になるのです。今年の秋は急に気温が下がったり、朝夕と日中の温度差が大きかったり喘息の悪化しやすい気象条件が続いたからなのか、はやっていた風邪の種類によるのか、9月中旬から喘息発作で受診する患者さんのとても多いシーズンでした。

 喘息の治療は発作の程度とどのくらい頻繁に起こるかで違ってきます。発作は軽いけれど頻繁に起こるという人の場合、「とりあえず発作がしのげればいい」というやり方だと発作の回数が減らないばかりでなく喘息の程度も重くなることが多いので、同じ医師に繰り返し診てもらって治療法を決めるようにしましょう。少し長い目で見ると予防的な治療をしたほうが結局よかったということの多い病気です。

 また、発作を起こすと患者さんは息苦しいので不安な気持ちになることがあります。子どもが発作を起こすと、お母さんは心配して「大丈夫?」、「苦しくない?」とたずねがちです。お母さんが心配そうな顔をしていると子どもの不安は増すので、「お薬をのんだから大丈夫よ」など、安心させる声かけをしてあげてください。発作の時は水分をたくさん摂らないと痰が切れにくい状態が続きます。子どもは咳きこんだ拍子に吐くこともありますが、痰もいっしょに出てよくなることが多いので、怖がらずこまめに水分をあげてください。



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インフルエンザ 受診のタイミング
  | 病気・ケガ | 2009-11-17 09:02 |

 新型インフルエンザの流行がますます拡大しています。熱が出て外来を受診するとき、いきなり待合室に入らず、まず電話をして車などで待っているというやり方は確実に広まったようで医師としてありがたいと思います。日本人の公共心の高さの現れでしょう。

 インフルエンザかどうか判定する簡易検査が、発病してからあまりにも早い時期だと陽性に出ないことがあるという話はお聞きになったことがあると思います。今朝37℃台の発熱があったから検査をしてほしいと受診する方がよくいます。結果が陰性だと夕方また検査してほしいと再受診したり、夜間に救急外来でも検査してもらったりと一人で何回も検査を受けている患者さんもいます。これでは外来の混雑も増すし、検査キットも無駄になってしまいます。インフルエンザが疑わしい場合、どんなタイミングで受診するのがよいか是非知っていてください。

 一番大切なのは全身的な具合のよしあしです。体温が何度かよりも、ぐったり感が強い、息苦しい、呼吸が速い、おかしなことを言ったりしてふだんと様子が違う、痙攣などの症状があれば即座に救急外来を受診するべきです。これらの症状がなければ発熱後半日~1日経ってから外来を受診し検査を受けるのがよいでしょう。インフルエンザは軽い場合でも普通の風邪よりだるさや体の違和感、節々の痛みなどは強いのが特徴です。このような症状があっても食事がまあまあ摂れていて、安静にしていればそれほど辛くない場合はあわてずに受診してください。もちろん、インフルエンザかどうかはっきりするまでの間も他の人にうつさない配慮は大切です。

 抗インフルエンザ薬を用いると翌日には元気になる場合が多いのですが、解熱しても数日はウイルスを出し続けています。感染を広げないために5日間抗インフルエンザ薬は続け、その間は登校や出社は控えるようにすべきでしょう。自分は軽く済んでもうつされた誰かは重態になるかもしれないのですから。



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加齢と折り合う ―運動器の不調―
  | 病気・ケガ | 2009-09-16 16:52 |

 最近、右の膝が痛むようになってきました。深く曲げたり、長く歩いたりすると痛みます。先日55歳になったのでそろそろ加齢による関節の変形が始まったのでしょう。数年前にも痛みが続いたことがあり、整形外科でレントゲンを撮っていただいたところ異常はないということでした。関節の隙間が狭くなってきたり骨の変形が始まったりする前に、レントゲンには写らない軟骨や靭帯などの炎症や変形が起こるので、レントゲン検査で異常がないからといって何ともないというわけではありません。体を支え、動かす骨や筋肉などを運動器といいますが、その不調は生活の質に直結します。私の場合は気分転換に大いに役立っている犬との散歩をセーブしなければならなくなっています。痛いときに無理をすると悪化するだけなので、今は膝の負担の少ない運動を心がけています。

 実は私は膝に限らず、運動器の不調は今までにもたくさん経験しています。腰痛は20代からですし、右手の腱鞘炎や肘、肩の痛みも10年以上続いています。これらの不調には医者としての生活の無理や体の使い方の癖、筋力不足などが関わっていると思います。要するに「使いすぎ」ということです。腱鞘炎の患者さんに「手の使いすぎですね」と言うと「最近、特に手を使っているわけではないのですが」と首をかしげる方がよくいます。最近よく使ったからではなく、長年使ってきたからついに始まったというのが加齢による不調なのですが。

 一昔前まで「四十肩」と呼ばれていた肩の痛みを現在は「五十肩」というように、寿命の延びに伴って運動器の寿命も延びてきているようです。しかし、50年も使えばあちこちガタがきて当たり前、建物だってたいてい20年で補修が必要なんですから。加齢による運動器の不調はありがたいことに一気にひどくはなりません。ストレッチ、筋力アップ、姿勢や体の使い癖を変える、場合によっては補助具等々、さまざまなメインテナンスの対策をとれば傷んだところも長持ちさせることができます。年だから仕方ないと嘆いたり、サプリメントに頼るよりメインテナンスを続けて生活の質を保つ工夫をしていきましょう。



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水イボ
  | 病気・ケガ | 2009-06-19 08:59 |

 夏が近づくと外来に水イボの子どもたちが大勢やってきます。幼稚園や保育園でプールに入るときに水イボがあると他の子にうつるから病院でとってもらうように言われてやってくるのです。水イボ(正式には伝染性軟属腫といいます)はウイルスによるイボですので、引っかいたりすると病原体がばらまかれて新しいイボが次々にできます。イボ自体は痒くありませんが、アトピー性皮膚炎などで痒みのある場合にはあっという間に水イボが増えてしまうこともあります。こういう場合は治療が必要ですが、痒みもなく水イボの数も少ないときには治療する必要はありません。水イボは幼児期頃までに感染して数年で消えることが多いといわれていますが、かなり個人差があります。プールで子ども同士が裸で接触すれば水イボがうつることもあるでしょう。しかし、プール以外でもかかることはあるし、かかっても実害はない病気なので基本的には放っておけばよいと私は考えています。

 水イボをピンセットでつまみとる治療は痛いので、たくさんとるとなると子どもにはとても辛い方法です。しかも、ウイルスは人間の目には見えないので、とるときにウイルスをばらまいてしまい、かえってイボを増やしてしまうことだってあり得ます。ばらまかずにとれたとしても当然ウイルスは残っているのでまた出てきます。そのため最近はとる治療はしない小児科医が増えていますし、とることを強制しない保育園や幼稚園も増えてきているようです。自分の子どもが水イボをとらなければプールに入れないといわれたら、以上のことを説明してみてください。軽いかぜを引いているだけで登園を拒否したりはしないでしょう。水イボも同じです。地球に住んでいればいずれはかかってそのうち自然に治る実害のない病気だと考える方が子どもにとっても大人にとってもいいと思いませんか。

 ところで、ハトムギはイボのウイルスを抑制する作用があり、漢方薬(ヨクイニンという名前です)として広く使われています。味ものみやすいので水イボがたくさんある子やアトピー性皮膚炎の子どもでは試してみるといいでしょう。3~6ヶ月で消える例も結構あります。小児科か皮膚科で相談すれば処方してもらえると思います。



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