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橋口玲子先生は内科・小児科医、医学博士。中国医学を中心に、西洋医学・ハーブ療法・アロマセラピーなどを取り入れた医療を実践されてます。
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by 緑蔭診療所 |
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ケアラーのためのセルフケア |
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家族、友人、隣近所の人など、無償で介護に携わる人のことを英国ではケアラーと呼びます。一口に介護と言っても、食事や排泄など日常生活の支援だけでなく、病気の治療やリハビリの支援、具合の悪い方の精神的な支援、経済的支援、介護に関わる人々(家族、親戚、ヘルパー、ケアマネージャーなど)の調整など、様々なことに心を砕き、自分の時間とエネルギーを提供しなくてはなりません。介護中にくたくたになって高血圧や糖尿病が悪化したり、介護が終了した後に虚脱状態になってうつ病を発症したりするのは稀なことではありません。長期にわたって介護がうまくいくためには、ケアラーがへばってしまわないような社会の支援だけでなく、ケアラー自身のセルフケアも大切です。
先日、丹沢山系の麓にある神奈川県山北町で、介護する側のケアラーに向けての講演をさせていただく機会がありました。セルフケアの手段として、一息入れるためのハーブティをいくつかと、簡単なアロマセラピーをご紹介しました。
その中で、
①風邪の予防とリフレッシュに役立つアロマスプレー
②スキンケアとリラックスに役立つアロマオイル
③血行を促進しこりを和らげるアロマバス用バスソルト
を実際に作って体験していただきました。
精油はそれぞれ、
①ティートゥリーとローズマリー
②ラベンダーとゼラニウム
③スィートオレンジとサイプレス
を用いています。どれもケアラーの気分転換や疲労回復に役立つだけでなく、介護される側の人にとっても風邪や褥瘡の予防などに役立ちます。
参加者にスプレー、オイル、バスソルトのいずれか一つを少量ずつですが持ち帰っていただきました。この中で人気ナンバーワンはアロマスプレーのようでした。アロマスプレーは精油を無水エタノールに混ぜてから精製水で希釈して作ります。人やペットの顔にかからないように気をつけてシュッとスプレーすると、フワッと精油の香りが広がって一瞬で気分をリフレッシュする効果があります。リラックスには部屋の中にゆっくり精油を香らせる芳香浴がよく用いられますが、長時間ゆっくりできないケアラーにとってアロマスプレーはとてもよいセルフケア法ではないでしょうか。嗅覚は脳の情緒を司る中枢に即効的に作用します。「私が頑張らねば」という気負いや「いつまで続くの」という辛い気分を繰り返しリセットするのにアロマスプレーは役立つと思います。
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橋口 さんより |
ペコさんへ ニンバドン・ラバラッコラムの効用に注目してくださってありがとうございます。 リラックスのキーとして時空を超えて活躍してくれることと思います。 |
at 2013-04-18 09:10
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ペコ さんより |
玲子先生こんにちは。
いつも為になるブログをありがとうございます。セルフケア繋がりでのコメントをさせて下さい。
遅ればせながら、2つ前の記事のニンバドン・ラバラッコラムの画像を検索致しました。
想像より間抜けで可愛くて、イラストを携帯電話の待ち受けにしております。
ニンバドン・ラバラッコラムを見ると不思議と…頑張ろうかな。という優しい気持ちが湧いてくる時があります。
一度リラックス→集中と言う流れを、ニンバ君が作ってくれたのでしょうか。
頑張る前には休息ですね。
これからも、こんなホッコリする記事を楽しみにしています。 |
at 2013-04-03 12:48
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