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橋口先生のエッセイをお届けします
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橋口玲子先生は内科・小児科医、医学博士。中国医学を中心に、西洋医学・ハーブ療法・アロマセラピーなどを取り入れた医療を実践されてます。
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加齢と折り合う ―運動器の不調―
  | 病気・ケガ | 2009-09-16 16:52 |

 最近、右の膝が痛むようになってきました。深く曲げたり、長く歩いたりすると痛みます。先日55歳になったのでそろそろ加齢による関節の変形が始まったのでしょう。数年前にも痛みが続いたことがあり、整形外科でレントゲンを撮っていただいたところ異常はないということでした。関節の隙間が狭くなってきたり骨の変形が始まったりする前に、レントゲンには写らない軟骨や靭帯などの炎症や変形が起こるので、レントゲン検査で異常がないからといって何ともないというわけではありません。体を支え、動かす骨や筋肉などを運動器といいますが、その不調は生活の質に直結します。私の場合は気分転換に大いに役立っている犬との散歩をセーブしなければならなくなっています。痛いときに無理をすると悪化するだけなので、今は膝の負担の少ない運動を心がけています。

 実は私は膝に限らず、運動器の不調は今までにもたくさん経験しています。腰痛は20代からですし、右手の腱鞘炎や肘、肩の痛みも10年以上続いています。これらの不調には医者としての生活の無理や体の使い方の癖、筋力不足などが関わっていると思います。要するに「使いすぎ」ということです。腱鞘炎の患者さんに「手の使いすぎですね」と言うと「最近、特に手を使っているわけではないのですが」と首をかしげる方がよくいます。最近よく使ったからではなく、長年使ってきたからついに始まったというのが加齢による不調なのですが。

 一昔前まで「四十肩」と呼ばれていた肩の痛みを現在は「五十肩」というように、寿命の延びに伴って運動器の寿命も延びてきているようです。しかし、50年も使えばあちこちガタがきて当たり前、建物だってたいてい20年で補修が必要なんですから。加齢による運動器の不調はありがたいことに一気にひどくはなりません。ストレッチ、筋力アップ、姿勢や体の使い癖を変える、場合によっては補助具等々、さまざまなメインテナンスの対策をとれば傷んだところも長持ちさせることができます。年だから仕方ないと嘆いたり、サプリメントに頼るよりメインテナンスを続けて生活の質を保つ工夫をしていきましょう。



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コメント
ミーナナ さんより
緑陰だより、毎回楽しみにしています。
私も右膝が痛むようになり、過去に腰痛で何度か病院でレントゲンを撮りましたがなんでもないと言われるばかりでしたので、病院に行っても治らないし行ってもしょうがないと思っていましたが、近々行ってみます。その結果をもとに、対策を考え工夫して生活していきたいと思います。
ありがとうございました。
at 2009-09-21 00:45 削除
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