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どんぐり王子、4歳になりました。
少し、PCに向かえる時間ができたので、
久々ブログ再開。
また、新たな気持ちで。
大きな一の姫は19歳。大学1年生。
大きな二の姫は15歳。中3・受験生。
なずな 四十んー歳。趣味・ドライブとスロカフェめぐり。
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by なずな |
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おっぱいとミルク |
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下の文章は、どんぐりが1ヶ月になった時に書いた物です。
夏の、暑い日に、自分に言い聞かせるように、書きました。
* * *
<2007.8.2.>
王子様がお生まれになって、わかってはいたけれど、
やっぱり辛いのは睡眠不足です。
夜中も、泣いたらおっぱい。いつでも、おっぱい。
姫たちの時は出産した病院がミルク育児推進病院(?)だったので
退院する時には各社のミルク4缶と哺乳びんをお土産に持たされました。
なので、母乳の出が悪かった私は、必然的に混合→ミルクへと流されていきました。
王子の病院は母乳育児推進派なので、
退院時はもちろん、入院中も一切ミルクは飲ませてもらえませんでした。
「吸わせていれば必ず出る」と励まされて、
泣いたらおっぱい、泣いたらおっぱいを繰り返しています。
でもね、非常に辛いです。
特に、今日みたいな蒸し暑い夕方、クーラーのない我が家では、
新生児の王子だって暑いはず。
泣いたりしたら、一層熱くなって、頭から湯気でも出そうです。
当然おっぱいを欲しがります。
…30分前に飲んだでしょ。
そんなに簡単におっぱいは補充されないんだよ。
と、新生児に言ってもわかるわけもないし、
無駄に大泣きして一層暑くなるだけです。
こんな時、大人の私は冷蔵庫から冷えた麦茶を出して
ごくごく飲めるけれど、
おっぱいしか飲めない王子は、わずかした分泌されなくても、
このおっぱいを吸うしか道がないんだよね。
今、喉の渇きが潤って、お腹いっぱいになったら、
3時間くらい満ち足りた気分で眠れるのに、
と可哀想になります。
今日も王子は、出の悪いおっぱいを精一杯吸って、疲れ果てて
短いまどろみの休息のようなねんねに落ちていきました。
1時間くらいで起きるかな?
すずらんを育てていた時の育児ノートを読み返すと、
今と同じような悩みをかかえた15年前の私がいました。
「おっぱいがでなくて
すずちゃんが可哀想で泣きたくなる。
でも涙も大事な水分だから、おっぱいの材料になるかも知れないから、
泣いてはいけない」
15年前の私に言ってあげたい。
おっぱいがでなくても、すずらんはちゃんと大人になったし、健康で美人だよ、と。
だから、今の私にも言ってあげよう。
大丈夫、きっとうまくいくよ。もしも、おっぱいが足りなくても、ミルクだっていいんだよ。
すずらんもたんぽぽも、それでもちゃんと大きくなったんだから。
<2007.8.6.>
1ヶ月検診で王子の体重は数百グラムしか増えていませんでした。
母乳が泉のように湧く魔法はないものでしょうかね。
結局、ミルクを与えてしまいました。
4時間、おっぱいを吸ってはウトウトし、
すぐに泣いておっぱいを欲しがり、
30分もおっぱいに吸い付いて、
疲れ果ててウトウトし、またすぐ泣いて…
40㍉リットルのミルクを作りました。
王子は初めてのミルクを口に含んだ時、
少し不安げに飲むのをやめて、きょとんとし、
それから力強く吸い付いて飲み干しました。
飲み終わって、げっぷして、
にっこり笑いました。それはまだ本当の笑顔ではないのだけど、
飲み終わっても足りないと言って泣かずに、
疲れ果てて眠るのではなく、
満腹、という表情でゆっくりと眠りに落ちていった、幸福そうな笑顔だった。
生まれて初めての満腹感。
王子の笑顔を私は切ない気持ちで見つめた。
夜中の、幸せに悲しい一時でした。
* * *
今、4ヶ月。
おっぱいは日に日でなくなって、今はほとんどミルクです。
そろそろ卒乳しようかと
思います。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(3) | |
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