あした、どこ行こう? |
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「あした、どこ行こう?」
というのが、私とどんぐり王子の口癖。
とにかくお出かけ、散歩、ドライブが大好きな息子と、
やっぱりお出かけ、散歩、ドライブが生きがいの私。
二人揃うと(毎日そろってるけど)、家から脱出したくなる。
理由は、まあ、いろいろあるけど。
子連れロングドライブも馴れたもので、
どんぐり王子は車に乗るとおとなしく外を見てるか、
おとなしく寝ている。
車から降りると走り回るけど。
子供と入れるカフェもいくつか見つけました。
水のきれいな水遊びスポットや、
外遊びが楽しい子供向け公園、
雨の日向けの屋根のある遊び場など、
子供と出かけて楽しいとこいろいろ開拓しました。
(ほとんど某旅行雑誌を参考にしてるんですけどね)
そんなこんなを少ずつアップしていきたいと思います。
あと、大きい姫たちのコイバナとかも。
(生意気に、二人の大きい姫は二人とも彼氏持ち。)
それはまた別の話。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(0) | |
桃の節句に雛あられ (おはなし) |
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お母さんが桐の大きな箱のふたをあけると、樟脳のつんとした臭いが臭った。桃子は思わず顔をしかめる。でもお母さんは、まるでホットケーキのいいにおい、みたいな顔でお人形を手にとってしげしげと見つめていた。
二月の大安の日を選んで、客間にお雛様を飾る。毎年の行事だ。
客間は普段はほとんど物置のようになっている。年に数回おばあちゃんが遊びに来るときと、お雛様を出すときくらいにしか使わない部屋だった。積み上げられた荷物を壁際に寄せて、窓を背に、お雛様の飾り段の骨組みを組み立てた。いよいよお人形やお道具を出すところ。桃子はワクワクしてそのときを待っていた。
「お母さん、赤い布がうまく掛けられないよぉ。」
杏子が七段の飾り段の骨組みを前に、情けない声で助けを求めた。
「これは毛氈と言うのよ。」
「なんでこんなに濃い赤なの? 目がチカチカしちゃう。」
「そうねえ。お雛様はお姫様でしょう。偉い人の敷物は赤と決まっていたのよ。きっと。」
「本当?」
「たぶんね。」
お母さんとお姉ちゃんがそんな会話をしながら二人で毛氈を掛けている間、桃子は桐の箱の中をまさぐってお雛様を探していた。箱の中はたくさんのお人形と、隙間を埋めるティッシュでいっぱいだった。お人形の顔は汚れないようにと、これもティッシュで厳重にくるまれている。
「あ、桃子! 何やってるの!」杏子が気づいて咎める声をあげた。「そんなに乱暴にしたら、壊れちゃうでしょ!!」
「お雛様を出したかたんだよぅ。」桃子は口を尖らせる。
「桃子はいいの、黙ってみていれば。お姉ちゃんとお母さんとでやるから。」
「えー! やだ、桃子もやる!!」
姉妹喧嘩になりそうな勢いを見て、お母さんが仲裁に入る。
「仲良く3人でしましょう。古いお人形だから、壊れやすいの。桃ちゃん、大切に扱ってね。
「でも、これ、私のお雛様でしょう。」
「どーして、お姉ちゃんだけのお雛様になるの? ずるいよそんなの。」
「長女が受け継ぐものなの。そういうしきたりなの!!」
「しきたり、なんて言葉を知ってるんだ。」お母さんが目を丸くする。杏子は得意げに胸を張った。
「しきたりって、なあに?」
「え? そ、それは・・・。」妹の追求に語尾が弱くなる。
「昔からの決まり、かなあ。」お母さんが代わりに答える。
「本当?」
疑わしそうな桃子の視線を受けて、お母さんも曖昧に笑った。「たぶんね。」
昨日の夜、テレビでお雛様の番組を見た。もう、100年以上も伝わる歴史のあるお雛様。決して可愛らしくはないけれど、テレビの中で持ち主のおばあさんが言った言葉が杏子の耳に付いた。
『このお雛様は、我が家に代々伝わっているものなんですよ。我が家の最初に生まれた女の子にね、引き継がれて行くんですよ。それがしきたりなんです』
杏子はその言葉をうっとりとした気持ちで聞いていた。「最初に産まれた女の子」と言えば、私のことだ。うちのお雛様だって、お母さんが子供の頃に買ってもらって、お嫁に来るときに持ってきたって言ってたもの。きっと、それがしきたりなんだ!
「ねえお母さん、このお雛様、私が引き継ぐんでしょう? 私が結婚するとき、持っていっていいんだよね。」
「うーん、そうねえ・・・。」
お母さんは困った顔をしながら杏子と桃子を代わる代わる見つめた。
「えー! 桃子は? 桃子は貰えないの? 全部なんてずるいよ、お姉ちゃん。半分分けにしようよ。桃子は大きいお雛様と、はんにんかんじょがいい。」
「犯人官女?」お母さんが大笑いする。桃子は何がおかしいのか判らなかったが、自分が笑われているらしいと気が付いて、ほっぺたを大きく膨らませた。
「お雛様はね、こっちのお内裏様と結婚式をしているのよ。離ればなれにされたらかわいそうだわ。三人官女も結婚しましたっていう印のお酒をつぐ係りなの。五人囃子は結婚式の音楽の係りね。」お母さんはむくれる桃子を膝に抱いて、のんびりした声で話しかける。
「じゃあ、このお髭のおじいさんは? 結婚式にどうして弓矢を持ってるの?」
「うーん。この人は左大臣と言って、すごく偉い人なの。昔の偉い人はこういう格好をしていたのよ、たぶん。」
「じゃあ、この、変なぼっこ持ってる人は?」
桃子の機嫌は治った様だったが、お母さんは言葉に詰まった。
「うーん。何してるんだろう? 杏子、知ってる?」
杏子は急にふられて、ちょっとびっくりしてあわてて首を振った。
「でも、きっと、この結婚式にお祝いをするために集まった人よ。新郎の友達かもね。」
「新郎って?」杏子と桃子が同じ質問をする。
「ええと・・・。」お母さんは上も向いてしばらく考えてから、
「そうだ、お夕飯の支度しなくちゃ。はやく飾り付けしちゃいましょう。」
お母さんはわからなくなると、こうやって逃げるんだから・・・。と、杏子は思ったが、はやくお人形を飾りたかったのでそれ以上は追求しなかった。桃子はしばらくぐずぐずと「教えてぇ~」と言っていたが、お母さんは「はい桃ちゃん。五人囃子さん飾って。」と桃子にお人形を手渡して、話を逸らした。
「杏子も桃子もいつか結婚するのね。」
お雛様に冠をかぶせながら、お母さんが小さい声で言った。あんまり小さい声だったので、桃子には聞こえなかったし、杏子も本当にお母さんが何か言ったのか確信が持てなくて聞き返さなかった。
ただ、母さんが少しだけ寂しそうに見えた。
そんな気がした。
お母さんが、雛飾りの前に昼間買って置いた雛あられを飾った。スーパーに売ってる色のきつい袋入りの雛あられではなく、駅の向こうの和菓子屋さんまで足を延ばして買ってきたものだ。薄桃色の和紙に包まれている。毎年、お母さんはこれを買ってきてくれる。小粒で、あまり甘くない。でも、薄い色がとっても綺麗で、杏子は大好きだった。
「ねえねえ、これ、いつ食べるの?」
桃子の関心は雛あられに集中している。今にも顔をくっつけて食べてしまいそうだ。
「ダメよ。まずお雛様が召し上がってから。」
「え~。」桃子は不満な声をあげる。
「さ、次はお夕飯のお手伝いをしてちょうだい。」お人形が入っていた箱を押入に戻して、お母さんはトントントンと階段を下りていった。杏子も後に続く。
部屋を出るときに桃子にくぎを差す。
「おあずけ!」
おしまい
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(0) | |
お出かけしたいなあ (言葉メモ) |
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おでかけしたいなーと思いながら毎日を過ごしております。
シルバーウィークも結局出かけたのは実家に半日だけ。
我が家には介護が必要な夫の母がおりまして、
家族みんなで出かけるというのが無理なんですよね。
基本的に私か夫のどちらかが介護しなくちゃいけなくて、
夫がいないと実家以外のお泊まりや、遠出はできないんですよね~。
それでも、毎月「ファミリーウォーカー」を買ってきて、
今度はここに行きたいな、とか、
ここでどんぐり王子を遊ばせたら楽しいだろうな、
と、妄想して我慢しています。
札幌(札幌に住んでいます)はすでにかなり寒くて、
長い時間、外にいるお出かけは2歳児にはつらい季節です。
インフルエンザもはやっていますしね。
来年の春を待つしかないですかね~。
札幌の丸山動物園にはシロクマの双子の赤ちゃん(もう、赤ちゃんと言うより小学生くらいだけど)
がおりまして、一度だけ見に行きましたが、
また会いたいなーと思っています。
どんぐり王子の好きな絵本が「こぐまちゃんシリーズ」だし。
来年は年間フリーパスを買おう。
最近のどんぐりのことば
やっと2語文がでました!(ぱちぱち!!)
にゃんにゃん、った → (にゃんにゃん来た) 野良猫がよく来るのです
ここ、ばーんった → (ここをぶつけた) よく転んでぶつけます
あと、会話らしきものも
母 「おねーちゃんは?」
どんぐり「ない」
母 「どこ行ったの?」
どんぐり「がっこ」 「ばいばい」 (学校に行った、バイバイした)
要求も言葉でするようになってきました
「あめー! あめー!」 (飴が欲しい)
「じゅっちゅ! じゅっちゅ!」 (ジュースが欲しい)
「おんも! おんも!」 (外に行きたい)
「こーえん! こーえん!」 (公園に行きたい)
「あーにゃ! あーにゃ!」 (嫌だ)
キャラクターの名前も言えるようになりました
「わんわん」 (いないいなばーのわんわん)
「んーたん」 (いないいなばーのうーたん)
まだまだ1才レベルですけどね。
ま、でも、少し、どんぐりの言いたいことがわかってあげられてよかった。
このごろはかんしゃくを起こして頭突きをすることもなくなりました。
脱走はよくしますけどね。
お友達とはまだ上手く遊べません。
社会性、少しは着いてきたのかなあ?
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(0) | |
姉(12歳)のはなし |
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1歳8ヶ月のどんぐりには二人の姉がいます。
大きいお姉ちゃんは16歳。高校1年生。
小さいお姉ちゃんは12歳。小学6年生。
大人の中に赤ちゃん一人、という生活です。
というか、赤ちゃん一人に、お母さんが3人状態。
姉たちに
ご飯食べさせてもらい、
着替えさせてもらい、
オムツ替えてもらい、
お風呂に入れてもらい、
もちろん、遊んでもらい、
たぶん、わたし、居なくても生活できそうです。
で、
今日の話は、そんな姉②(たんぽぽ)が、今、ものすごく勉強しているのですが、
彼女は国語が苦手で、
いろいろ面白いことを言ってくれます。
(詳しくは、本館のHP「雑木林のぺんぺん草」の『すずぽぽ姫』をご覧ください)
今日は、苦手中の苦手、漢字の練習。
すずらん(長女)「漢字なんて簡単だよ。」
たんぽぽ 「お姉ちゃんにとっては簡単かもしれないけど、私にとってはコナンなの!!」
すずらん 「コナン?」
正解 苦難 でした。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(1) | |
大人の階段登る~♪ |
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久しぶりです。
どんぐり王子はすくすくと元気に成長中。
どんぐり、もうすぐ1歳5ヶ月ですが、
彼の、今1番好きな遊びは「宝さがし」です。
もしくは探検。
別の言い方をすれば、部屋の中の有りとあらゆる引き出しを開け、中身を掘り起こしています。
まあ、子供の発達としては普通ですよね。
なので、いたずらされたくない大事な物は「高いところ」に移動。
すると、どんぐり王子はイスによじ登って、テーブルに上がって実力行使。
なので、イスを別の部屋にしまい(食事の時だけ持ってくる)、登れないようにする。
すると、どんぐり王子はピアノの重いイスを引っ張ってきて、
そこに登るために踏み台になりそうな四角いおもちゃを持ってきて、
階段を作って、
気がついたらピアノの鍵盤の蓋の上に立っていました。
階段作れるなんて、すごいすごい!!
どんぐり賢いね~♪
と思ったけど、怪我すると困るので きつく叱っておきました。
当然どんぐりは大泣き。
本当は褒めたいけど、キミが怪我したら可哀想だからね。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(0) | |
誰に似てる? |
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ブログはトビトビですが、どんぐり王子は、元気に1歳3ヶ月児になりました!
相変わらず、よく寝て、よく食べ、よくう○ちする、大変育てやすい男の子です。
久しぶりに子供が生まれて、いろんな人から声を掛けられるようになって、
一番言われるのが、
「お母さんに似てる」とか、
「お父さんに似てる」とか、
「すずらん姫(長女)に似てる」とか、
「たんぽぽ姫(次女)に似てる」とか、
家族の誰々に似てるという比率は同じくらいです。
結局、誰に似てるのさっ。
次に多い話題は
「男の子だから○○でしょう?」発言。
○○に当てはまる言葉は
例えば
1)甘えん坊 …うーん、そうかなあ。
2)風邪をひきやすい(体が弱い) …そうでもないなあ。
3)優しい …まだ、よくわからないなあ
4)きかない(乱暴者・北海道弁か) …おもちゃを投げ飛ばしたりはしないな
5)元気(動き回る) …そういう時もあるし、そうじゃない時もある
などなど
こういうのって性差と言うより、個人差だよね。
どんぐりはまだ赤ちゃんなので、よくわからないし。
我が家の上の姫たちは4歳違いの姉妹だけど、
これが両極端な性格で、行動をするの。
二人とも小学生だった時、それぞれのクラスの担任の先生が、
「すずらんさんと、たんぽぽちゃんは全然違いますね。正反対ですね。」
と、同じ事を言いました。
大人しく、優等生なすずらん。
元気で、お調子者のたんぽぽ。
好きなファッションも
フェミニンでラブリーな(ちょっとゴスロリ入ってる)すずらん。
ファンキーでロックな(ピースマーク大好き)たんぽぽ。
とにかく、こんな姉たちに、
メタメタにかわいがられているどんぐり王子は
ひょっとしたら乙女系の男の子になるか、
ばりばりの硬派女嫌いになるか、
ちょっと楽しみなような心配なような。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(0) | |
たんぽぽ誕生日 |
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先日、我が家の2番目の子の誕生日でした。
12歳。小学6年生です。
プレゼントはかねてからのリクエストで
CDコンポ。
(内緒だが、リサイクルショップでものすごくお値打ち品を見つけたのでした)
白くてコンパクトなサイズで、
CDプレーヤーのほかに
MP3とか、SDカードとか、USBとか付いてます。
でも、そのうち、SDカードが使えないとのこと。
それで9割引くらいになっているのです。
音楽を聴き始めたばかりの小学生にとって、CDさえ聞ければ上等。
というわけで、ついでに一月600円のおこずかいでは絶対買えないアルバムを
一枚つけて、プレゼント。
たんぽぽ、大喜びの一日でした。
ちなみに、彼女が欲しがったアルバムは
嵐の『Dream“A”live』
相葉くんがお気に入りみたいです。
「しむら動物園」が好きなんですけどね。本当は。
ケーキはたんぽぽ大好物のチョコレートケーキ。
ドングリには食べさせないでね。
チョコレートは興奮剤だから、夜、寝なくなるんだよね。
まだ母乳をあげていた頃、疲れているだろうからと、
夫が大人のチョコレートを買ってきてくれたことがあって、
ぱくぱく食べたら、母乳に成分がでちゃったらしく、
新生児が寝ない寝ない。
いつもと違うきーきー泣きで、エライ目に遭いました。
って、エライ目に遭わされたのはドングリっ。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(3) | |
わー、すごい久しぶり… |
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ずいぶん放置してしまいました…
今日はやはり同じように放置していたHPもちょっとばかり更新してきました。
私がPCに向かって、パコパコキーを打ている間、
どんぐり王子は最近得意のつかまり立ち&伝い歩きで
手の届く限りの棚の上の物を
引っ張っては床に落とすという作業を
延々と繰り返していました。
黙々と、
かつ、楽しそうに。
まあいいか、慌てて片づけなくても。
王子が寝てからまとめてやろう。
ちょっと宣伝
HPを久しぶりに更新しました
よかったら見に来てくださいな
「雑木林のぺんぺん草」
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(4) | |
ハンドルネーム命名 |
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ネットで遊ぶようになってかれこれ7年くらいになります。
自分のHPを公開して6年。
途中おやすみした時期もありますが、趣味というかライフワークとして細々とでも続けていきたい場所です。
最近、子育てに忙しくてめっきり更新できなくなりましたが、
興味のある方はぜひ遊びに来て下さいね。
ジャンルはオリジナルの小説です。
大きいお姉ちゃんが小さかった時のお話しもあります。
『雑木林のぺんぺん草』←クリックどうぞ
* * *
王子が生まれて、ネットに復活して、王子のハンドルネームをずっと考えていたのですが
なかなか決まらなくて、
やっと決定しました。
お姉ちゃん達がお花の名前だったので、
王子も植物系にしようと思って。
大きく、すくすく育って欲しいという願いと、
豊かな森を作る一員になって欲しいという期待を込めて
「どんぐり王子」に決定!!
本名つける時より、ずっと悩みました。
ふと、プロフィールを見て気づいたのが、
パパだけハンドルネームがない!
ごめ~ん。
(今まで女3人の中に一人だけ男だったので、扱いがぞんざいだったりて)
これから、パパとどんぐり王子は仲良く男同士楽しんで下さいね。
って、まだまだ「ままぁ」の王子だけど。
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by なずな | トラックバック(0) | コメント(3) | |