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「帝京科学大学こども学部児童教育学科 教授。管理栄養士・博士(栄養学)。山梨大学医学部、東洋英和女学院大学 非常勤講師。栄養コーチングや食育研究を行う(株)トランスコウプ総研取締役でもあり、小児や母性の栄養を専門とする。編著に「新版 子どもの食生活)(ななみ書房)、監修に「よくわかる離乳食」「新版 離乳食大全科」「最新版 きほんの離乳食シリーズ」(主婦の友社)など多数。 日本小児栄養研究会
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by れいこ |
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あなたにとって豊かな生活とは? |
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今日は、千葉県の銚子まで車で50分ぐらいという場所で講習会の講師をしてきました。
「日本人は先進諸国の中で最も睡眠時間が少ない。
そして男性より女性の方が少ない。」
と総務省統計局労働力人口統計室「就労者の睡眠時間の国際比較」のデータを説明しながら、どうしてかなあと考え込んでしましました。
なんで、日本の女性は睡眠時間が短いのでしょう?
労働時間が長い、通勤時間が長い、家事負担が大きいなどいろいろな要因がありますが、
諸外国では確かに8時間以上睡眠をとっているのに、
日本の女性は7時間半程度です。
これは健康的でないですよね。
なぜって
睡眠不足だと、食欲が増大します。
どうしてかというと
レプチン分泌(食欲を抑える)ホルモンの減少
グレリン分泌(食欲を高めるホルモン)の亢進
という現象が起きるからなのです。
体は、睡眠不足だと生命の危機を感じるので、
食事量で補おうとするのかもしれませんね。
そのようなわけで、
睡眠不足→体重増加→肥満→高血圧・糖尿病・脂質異常症→生活習慣病
というステップが待ちかまえているのです。
睡眠不足だと、太りやすいというのは
ちょっといただけない!
ですので、たっぷり眠れる時間を確保することは、
自分の健康のために大切なのです。
さて、本日の研修会のワークでは、
例題として
共働きで2歳の子どものいる家庭の
タイムスケジュールを作成してもらいました。
朝は7時半までに保育園に行くと想定。
すると、6時~6時半に起床しないと
朝ご飯を食べ、トイレに行き、歯磨き、着替えをして出発できません。
また、この年頃の夜の睡眠時間は9~10時間が目安。
となると就寝時間は8時~9時に設定しないと
睡眠時間を確保できないことになります。
では、それまでに就寝をとなると
保育園へのお迎えは、何時までに?
家に帰ってから、夕食、入浴、ブラッシング、絵本の読み聞かせ、添い寝、
翌朝は、朝食、歯磨き、トイレの世話、保育園送り、
その他に、
連絡帳の記入、洗濯(洗う、干す、たたむ)、買い物、食事作りに後片付け、
風呂の掃除、部屋の片付け、家の内外のそうじ、等などを
スケジュール表に記入してもらいました。
そして、伺いました。
ではお母さんの起床時間は?
5時、5時半、4時半などの回答が...。
早起きですね~
では、お母さんの睡眠時間がどれくらいとれそうですか?
今日のワークでは6時間から5時間半が多かったです~
少ないですね~
7~8時間は欲しいところですが..。
子育て中のお母さん、睡眠時間は足りていますか?
そういえば、私も子どもを保育園に預けて働いていた頃も
やっぱり眠たかったです。
ゆっくり寝られる時間のある生活、
それが豊かな生活なのでは?
そんなことを思った研修会でした。
あなたにとって豊かな生活とは
どんな生活ですか?
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