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この春いよいよ小学生になる、気遣い上手な息子のかず。
何かとお兄ちゃんと張り合いたがる強気娘のなっきーは、今年年長さんになります。
そんな二人に捧ぐ、子供達が成人した時に読んで欲しいママの日記です。
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by KAY |
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初めてのぴんぽん |
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今日は夕方から少しずつ涼しくなり、既に夏バテ気味のママには
嬉しい夕暮れとなった。
ただ最近外で遊ぶ機会が多い子供達を、被爆から少しお休みさせてやろうと
今日は幼稚園から帰って来た二人を家の中で遊ばせていた。
暫くさぼっていた宿題もさせて、まったりとした夕方を過ごしていたその時、
ぴんぽ~ん、と玄関のチャイムが鳴った。
さっき週一で回ってくる八百屋のお兄さんはもう来てしまったし、
何だろうと不思議に思いながらインターコムを見てみると、お向かいに住む
7歳の男の子がいた。
「あの~、かずくん、いますか? えーっと、もう遅いかな・・・。」 と
遠慮しいしい遊ぶお誘い。
他にも頭が二つほどぴょこぴょこ見えていたから、遊び仲間と一緒に
かず達を誘いに来てくれたらしい。
既に5時半だったから、「少しだけね」と言い聞かせて二人を送り出した。
三人とも7歳の男の子ばかりのようだったが、年下のかずやなっきーを
上手に巻き込んで鬼ごっこをしているようだった。
5人の騒ぐ声を、家の横の公園に聞きながらママは夕飯の支度をした。
時折2階の窓から公園にいる子供達の姿を確認し、その笑い声を幸せな気持ちで
聞かせてもらった。
ここは小さな子供が比較的多いご近所だが、かずとなっきーが積極的に遊ぶ
相手がまだ見つかっていなかった。
ご近所のお友達が普通に誘いに来てくれる、普通のことが子供達にも
ママにも嬉しかった今日の夕方。
遊びに出かける前に 「なっきーをちゃんと面倒見てあげてね。」 とママに
言い含められていたかずが、何かと妹を気遣うその姿も嬉しかった。
ちょっと計画倒れの夕方になったが、今日はお夕食の食材をリスク最小限の材料で
つくり、その分を穴埋めしたつもりだ。
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by KAY | |
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