りなが寝る前に、本を1冊か2冊読んであげることにしている。これはたいていだんなの役目。
向かいの夫婦の寝室でけいらを寝かしつけていると、本を読んでいる声が聞こえてくる。
そしてこのごろりなが“どうして?”と質問する声が頻繁に聞こえる。
これじゃああんまり話が先に進まないなー、というくらい質問している。
“りなが‘どうして?’って言うときは、‘というのは’とか‘なぜなら’っていう意味で言っているみたいだ。”、とだんなが言った。
“‘どうして?’って聞かれたときに、‘それはね・・・・’って説明したりしてたけど、だんだん面倒くさくなって、‘どうしてだろうねぇ?’って逆に聞き返したら、‘あのね、・・・’って説明してくれたんだよ。どうも自分で説明したいみたいだ。”
そのりなの説明は、りなの想像力でお話を膨らませていたり、りななりのストーリーの解釈だったりするので、脈絡がないこともあるし、子供らしい幼稚な説明だったりするようだが、本を読んで想像力を掻き立てるとか、本を読んで自分なりに考える、という大事なことを習得しつつあるんだな、と感心した。
りなはたいてい1週間くらい続けて同じ本を読み、1週間くらい経つとまた違う本をこれまた続けて読む。1冊の本を繰り返し読むことにより、いろんなことを考えているのだろう。想像していくのが楽しいのかな。
大人は、次から次へと新しいものを読んでしまいがち。子供にもどんどん新しいストーリーを、とせかしてしまいそうになるけれども、同じ本を何回も繰り返し読んでいるのも悪くない。
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