こはタンと離れる夜 |
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仕事を断れず、明日は帰れないことになった。
一晩どころか、こはタンと2日間離れることになり、なんだか悲しくなってしまった。
こはタンが夜泣きながら私を探すことを想像したら、職場で一人のときに少しだけ涙が出てしまった。
明日、こはタンが健やかに眠れますようにと願っていたら、仕事中についつい子守唄を口ずさんでしまうこともあった。
焼きおにぎりは、「俺は起きられないけど、起きなくても大丈夫でしょ~」と、お気楽極楽発言を繰り返すので、明日は焼きおにぎりもろとも義実家に預けることにした。
義母は、何を食べさせたらいいのかとオロオロになりつつ、とても嬉しそうだった。
こはタンの面倒を見られるのも嬉しいのだろうし、それに義母は、私に仕事を頑張ってほしがっているので、私が仕事で帰れないというのは義母にとって誇らしいことなのだ。
『うどんと豆腐が一番好きで、大根とか人参も大好きです。肉も魚も食べますが、肉は細かくないと飲み込めません。牛乳も大好きですが、まだ少しお腹がゆるいときがあるので、様子を見て控えてください』
とメールを打っていたら、ますますこはタンが愛しくなって泣けてしまった。
義母が以前、夫を育てていたときのことを話してくれたことがあった。
「産後、実家に帰っていたんだけど、あんまり夜泣くから、隣の部屋にいた母親が眠れなくて、翌日、仕事で不良品を出しちゃったんだって」
と言っていたのを思い出し、
「ものすごく夜泣きしますから、翌日の仕事で不良品を出さないようにしてくださいね」とおどけてみた。
私が心配したり弱音を吐くと、義母は必ず「大丈夫大丈夫、頑張れ頑張れ」と励ましてくれる。
今はそんな励ましがなんだか辛く感じてしまいそうだったので、励まされないように「どうってことない」という顔をしてそう言った。
仕事が終わったら、こはタンのもとにすっ飛んで行こう。
今日は、「明日はお父さんと一緒に、おりこうさんでネンネするんだよ~」
と言って、こはタンをいっぱい抱っこした。
こはタンは、ずっとニコニコしていた。
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うちに帰って思ふこと |
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昨日、保育園に迎えに行ったらまたこはタンは片足上げて椅子に座り、小さいオッサンのようないでたちでおやつを食べていた。
私を見るなり大喜びで走ってきて、熱い抱擁をくれた。
再会を喜びまくって大興奮のこはタンなので、帰宅したらまずはおっぱいを飲ませて落ち着かせた。
そしたら30分ほど一人で遊んでくれた。
いつもその間に、慌ただしく洗濯機を回したり夜ご飯を作ったりする。
昨日もそんな感じでご飯を作り、こはタンと一緒に食べた。
こはタンが夫と私の分のおかずを、手でこねくりまわし始めたので、
「そんなことしたら、お父さんが食べられなくなっちゃうよ。そしたらお父さん泣いちゃうよ。」
と言ってお皿を遠ざけると、それが気に入らなかったらしく暴れ始めた。
肉じゃがのジャガイモを一つ一つ掴んで、テーブルに叩きつけたり投げ飛ばしたりし、口から火でも噴かんかの勢いで大泣きをした。
とにかく抱っこし、一応説得を試みた。
「こはタン、何か言いたいことがあったら、ゆっくりでいいから言葉で伝えるんだよ」と。
「ぎえーーーーー!!」と言ってビンタされた。
私のホッペや首に、季節はずれの紅葉が舞った。
1歳児にこの説得は、少しばかり理屈っぽすぎたのだろうか・・・
怒りながら私の服をまくってくるので、おっぱいを飲ませたらやっと落ち着いてニコニコとご飯を食べ始めた。
私って、こはタンを納得させることができず、とにかくおっぱいでごまかしちゃってるなぁ。
と、反省するが、他に術が見つからない。
保育園の連絡帳には、お昼ご飯はニコニコしてたくさん食べたと書いてあった。
なんでうちではニコニコして食べてくれないんだろう。
夜、このことを夫に相談してみた。
主婦A 『うちの子、保育園ではけっこう機嫌よく過ごせているみたいなのですが、うちに帰ると、何かちょっとでも気に入らないことがあると大暴れして手が付けられません。
私って、気が利かない母なのでしょうか。』
もちろん顔にはモザイクをかけ、声は変えてある。
夫の答えはこうだった。
『それはアナタが気が利かないのではなく、単にこはタンがお母さんに甘えているのですよ。保育園でいい子なのは、こはタンなりに緊張しているのでしょう。』
焼きおにぎりにしては珍しく素敵なことを言い、励まされてしまった。
そうか、うちに帰ったら、こはタンはいろんな思いを正直にぶつけてくるだけなんだぁ。
それは、こはタンが私を信頼しているからこそなのだ。
そう思うと、暴れるこはタンも愛しく思えるのであった。
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保育園復帰 |
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どれだけぶりの登園でしょうか・・・
この2~3週間で身に付けた数々の強力な免疫を携えて
こはタンいよいよ保育園復帰です。
と言っても明日から2連休だけど。
今日は午前中2時間、年休をとって耳鼻科に連れて行った。
焼きおにぎりが連れて行ってくれるという話だったような気がしていたが、気のせいだったようだ。
時間単位で貴重になってきた年休・・・
こはタンには、体張って手に入れた免疫という金棒がある。
これで、暖かい季節はなんとか乗り切れますように。
昨日、ショーニカ共和国の王妃に、中耳炎がかなりひどそうなので、明日中に耳鼻科に行くようにと言われて行ったのだが、診てもらったらさほど悪くはないらしい。
昨日もらった抗生剤を飲みきったら、もう通院の必要はなさそうだ。
来週の火曜は、当直をすることになった。
こはタンと2日も離れたことなんてないので、ひたすら不安だ。
焼きおにぎりは「どうにかなるでしょう」とかなり軽く考えているが、ヤツはこはタンの夜泣きで起きたことがない。
逆に、夜中に
「金がほしいだけやろ!!」
と叫んで(寝言)こはタンを泣かせたことはある。
ああ、不安だ。
保育園に連れて行ったら、こはタンを見た保育士さんに「こはタン痩せたねぇ」と言われた。
そうなのだ。
こはタン、ロタにやられて少し小さくなってしまったのだ。
なんとか体重減少は最小限に抑えられたけど、見た目が痩せた。
「保育園でこはタン、痩せたって言われちゃったよ」と夫に言うと、
夫は普通に「他の子から?」と言った。
先に「保育士さんから」と言わなかった私も悪いが、1歳児はあまり
「痩せたね~」 「そうかなぁ~」
という会話はしないんじゃないかと思う。
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ばいらんたん |
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ピンクの小粒・コ○ラックと、
ピンクの着物・好楽師匠のつながりが、気になって仕方がありません。
小粒の方だけ伏せてみました。
そんなことはさておき、こはタン1歳4ヶ月。
まだまだ意味のある言葉は出ません。
そんなこはタン、昨日夫と3人で布団に転がって絵本を見ていたら、アンパンマンのキャラクター『青ネギマン』を指差して、「VAIRANTAN(ばいらんたん)」と言った。
なぜローマ字表記をするかと言うと、『Ⅴ』 と 『R』 の発音が見事だったからである。
こはタンはこれまであんまり指差しもしなかったので、感動した。
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おかず頭 |
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今週も、息継ぎナシで駆け抜けた自分達にご褒美をあげよう。
ということで、また海洋深層水のお風呂に行ってきた。
こはタンは私のお風呂セットが大のお気に入りで、お風呂のときは持って離さない。
中の物を使うときは、こはタンにお願いして貸してもらわなくてはいけない。
無理やり取ろうとすると大暴れするが、「これ使いたいなぁ」と言いながら欲しいものをツンツンすると、こはタンは「ハイ」と言って渡してくれる。
今日も嬉しそうにお風呂セットを抱えていたが、湯船に入るので取り上げようとしたらものすごく泣かれた。
「ぎえーーー」と暴れて、お風呂どころではなくなってしまった。
早くお湯に浸からないと寒い。
なので仕方なく、持たせたまま、お風呂セットがお湯に触れないように湯船に入った。
こはタンは満足げにお風呂セットを胸元に抱え、ラッコみたいに浮かんでいた。
夜は、夫の希望で寄せ鍋をした。
キムチ鍋と迷ったが、こはタンもおいしく食べられる出汁味にした。
こはタン用に、最初からうどんを入れた。
こはタンは、うどん、カワハギ、豆腐、白菜をどんどん食べ、さらにご飯も食べた。
こはタンは手づかみで食べる。
そしていつも、散々ご飯をつかんだ手で髪をグシャグシャと掻く。
なので、食後のこはタンの頭はいつも、おかずの匂いがする。
こはタンの『おかず頭』を嗅ぎながら、ご飯3杯はいける。
『おかず頭』のまま寝てしまうので、朝には布団が『おかず布団』になっている。
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ハイ |
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意味のある言葉はまだ全然出ないこはタンだが、持っている物を渡してくれるとき、ささやくような声で「ハイ」と言う。
ご飯のとき、大好きな豆腐やおイモはどんどん口に入れるけど、苦手なブロッコリーは「ハイ」と言って私の茶碗に入れる。
そして「ぱ、ぱ、ぱ、ぱ、ぱ・・・」と言いながらどこかに行ってしまう。
リモコンで遊んでいて、テレビが付いたり消えたりしていたので「リモコンちょうだい」と言って手を出したら、握力を鍛える器具を拾ってきて「ハイ」と言って渡してくれた。
鍛えなおして出直せってことか?
また、「ぱ、ぱ、ぱ、ぱ、ぱ・・・」と言いながら、リモコン持ったままどこかに行ってしまった。
ご飯を食べている夫の、箸を持つ手に、こはタンが自分の箸を突き刺した。
夫は、菜箸で食べてるみたいになった。
こはタンは両手で自分の口を押さえて笑っていた。
こはタン、気ままに育っています。
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茶飲みこはタン |
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正月、義実家でぐうたらしていたときのこと。
私が飲みかけのお茶をテーブルに置いたまま、ほんの少し目を放した間に、中のお茶が半分以上減っていた。
こはタンがコタツ布団にこぼしたのかも!!と思って焦ってタオルを持ち、あちこち探ったがどこも濡れておらず、『お茶減り事件』の真相は謎のまま迷宮入りした。
が、今日、謎は全て解けた。
夕飯時、いつものようにコップに牛乳を入れ、ストローを刺して準備した。
好物のきしめんをモリモリ食べていたこはタン。
たくさん口に含んでモグモグモグモグしながら手をコップに伸ばし、ストローをコップの外に出し、そっとテーブルに置いた。
牛乳浴びる気かも。と思い、とっさにタオルを準備したら、こはタンは「それは必要ない」とばかりに、静かに、だが、力強くタオルを押しのけた。
そして両手でコップを持ち、ひょいっと口に運び、豪快に「ゴクッゴクッゴクッ」と喉を鳴らしながら、一滴もこぼさずに飲むこと飲むこと。
そして「あ゛~~~」っと息をつき、コップを静かにテーブルに置いた。
コップ飲みさせると、いつも浴びていたこはタンが・・・・・
テーブルに撒き散らしては、ビタビタと叩いて遊んでいたこはタンが・・・・・!!
ちょっとアンタ、いつの間にそんなことできるようになったの!?
と、驚いたのでした。
そんなわけで、正月、義実家で私の飲み残したお茶がなくなったのは、こはタンが自分で飲んだせいだったのでした。
保育園で、いろいろ学んでいるこはタンなのでした。
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