妊娠生活 |
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妊娠も34週になり、9ヶ月も半ば。
いよいよ大詰めといったところだ。
手術の影響でお腹が張りやすく、あとひと月は、なんとかお腹にいさせたいねと医師と話しているところだ。
胎児の推定体重は既に2500グラム。
この週数の平均から見ると、少々大きめちゃん。
これくらい大きくなると、位置も定まり、胎動も少なくなる。
と、本には書かれているのだが、全然落ち着かない。
診察のたび、逆子になってたり直ってたり、こうしている間にもグルングルン動いている。
腹の表面に突起が現れたので、手かな?足かな?と触っていたら、グルンと半回転して逃げて行ってしまった。
左の卵巣腫瘍が大きすぎて赤ちゃんがとても上の方にいるので、よく動くということらしい。
あんまり動き回って、へその緒でも絡んだらと心配だ。
それに、何回転もして、今度はへその緒が捻転したらどうする。
と思ったが、あれは元々捻転した構造になっているので、少々の捻転には耐えるだろう。
私自身の体重は妊娠前からプラス4キロと、あまり変動がないのだが、腹ばかりギャグのようにでかくなってきた。
あんまりお腹がでっかくなるので、先日の手術の傷痕が引っ張られて、中から肉がはみ出るみたいになってきた。
まぁ既に嫁にも行っている身なので、見てくれなんて、事情を知っている夫が「かまわない」と言えばそれでいいのである。
「かまわない」と言ってくれなかったところでどうにもできないので、「かまう」とは言わせないのだが。
ところで先日、高校の後輩から、【結婚するから、結婚式の二次会に来てほしい】 旨のメールがあった。
その日程は、私の出産予定日の5日前だった。
もしもリスクの少ない出産で、まだ生まれる様子がなければ、めでたい席だから夫に連れて行ってもらって顔だけでも出したいところなのだが、今回は一度トラブルがあってお腹を開いているために張りやすく、これからどうなるかも慎重に様子を見ているところなので無理だと思い、そのように回答した。
すると後輩から、
『赤ちゃん生まれるんですか!おめでとうございます~!もう男の子か女の子か分かるんですか?来てほしかったけど仕方がないですね!お大事に♪』
と、軽い返事が返ってきた。
私は、なんだかこの軽さに、妙な違和感を感じてしまった。
後日、別の後輩から、【その結婚式にサプライズを企画しているので協力して欲しい】 という内容のメールが届いた。
私は先日と同じような内容で、二次会に出席ができない旨回答した。
するとその後輩からは、
『実はアタシも、二人目妊娠しちゃったんですよ~!今はツワリ大変で、早く終わって~ってカンジです。センパイもお大事に!安産を願ってま~す(ハート3個)』
と、これまた軽い返事が返ってきた。
私はさらに違和感を感じ、この得体の知れない違和感の正体を探ることにした。
私にとって、妊娠すること、出産することって、奇跡であり、命がけの作業なのだ。
だからと言って必要以上に神経質になるつもりはないけど、母子とも無事であることが当たり前とは絶対に思えない。
もしも母子とも無事であっても、生まれてくる子どもが、健常とも限らない。
自分にできる限りのことを尽くしながら、でもどんなことも受け止めなくちゃいけないと覚悟をする。
それがお母さんになるということだと思っている。
『女なら妊娠する。
妊娠したら生まれてくる。
生まれた子どもは大きくなる。』
「これが当たり前の流れだ」 という空気を感じると、私の中に違和感が生まれて、どうしようもなくなるのだ。
しかし、私もそのメールだけで二人が妊娠・出産に対して軽い人間なのだと決め付けるわけではない。
例えば、様々な経験をし、知識を得、全てを受け止めた上で、他人に対しては軽い感じで言うことが優しさだというふうに、彼女らには身に付いているのかもしれない。
実際にそういう人は多いと思う。
だけど少なくとも、妊娠のことを他人に話すとき、『お陰様で授かりました』 としか言葉が見つからない私には、『妊娠しちゃったんですよ~』 という言い方はまずないな。
と思うのだった。
結局私は、難しい人間なのだ。
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性別判明 |
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判明!と言っても、わかったのはもうひと月以上前だけど。
お腹の中のあころちゃん、
あころ君であることが判明した。
11月、交通事故の際の念のための診察で、エコー画面を見てうすうす気付いていたのだけど、こんなときに聞くのは不謹慎だと思い、医師に聞くことは次の健診にとっておいた。
男児の証は、素人目にも非常にわかりやすい。
次の健診であっさり 「付いてますね」 で半ば確定である。
こはタンのとき同様、夫婦とも性別は心底どっちでもいいと思っていた。
一姫二太郎もいいし、姉妹もいい。
しかしいざ男の子だとわかると、不思議と「やったー!男の子だ!」と思ってしまう。
深層心理の中で望んでいたのか、結局はどっちでも喜んだのか、実際のところは今となってはわからない。
とにかく、一姫二太郎という喜びを手にできそうな今の状況が、つくづく幸せすぎて怖い。
男の子か。
夫と息子の関係が、楽しみでならない。
すごくやんちゃでパワフルかもしれない。
私ももっとしっかりしないと。
こんな具合で、今のところすこぶる良好な成長を見せるあころ君。
私の方は、正月に多少太ることを予想していたが、大きくなってきたあころ君に圧迫されてあまり食が進まず、体重はさほど増えずにここまできたのだが、年明けの健診で尿蛋白というやつがどっぷりと出てしまい、『塩分制限』 とハンコを押されてしまった。
この正月、長男の嫁としてのご公務に身も心も忙しく、疲れが出たのだと自分に言い訳をしている。
ところで、お腹の中のあころ君、男児だけあってか、もう既に非常に動きがパワフルだ。
痛いくらいグリングリンとよく動き、頼もしいったらない。
エコーで見ても、膝を~・・・曲げて!伸ばして!
「早く出せ」 と言わんばかりの暴れようだ。
まだ550グラムしかないので、今しばらく腹の中にとどまっていてほしい。
静かになったり暴れたり、寝たり起きたりしている様子が手に取るようにわかる。
こはタンのときはここまで激しくなかったなぁと思う。
こはタンは、激しいよりも不思議な動きが多かった。
9ヶ月まで逆子だったので、私のあばらの一番下の骨を、手でコリコリと弾いていたものだ。
と、夫にしみじみと話していたら、聞いていたこはタンが
「あらそう?ごめんねぇ」
と言っていた。
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