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くんた家・総勢5名。ラクマツくんたと、焼きおにぎりな夫、ひょうきんこはタン(7歳)、貫禄は係長ヤマピ(2歳)、新星みんみ(0歳)です。
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by くんた~Ω。 |
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フライング入院つづき |
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病院に着いてから診察を受け、まぁ定期的には張っているようだから入院して様子を見ましょうということで病室に通された。
私は、陣痛弱すぎない?という病院側の雰囲気と、早く生まれてくれというオーラをビシビシ出してくる夫の板挟みが苦しく、そうこうしている間に本物の陣痛になるよう、必死で祈った。
嘘から出たマコトというやつを、気合で起こそうと思った。
祈りも空しく、陣痛先生は今日の務めを終えたかのようにあっさりと引いて行った。
病室で退屈をしたこはタンと山ピはひたすら帰りたがり、こはタンに至ってはカーテンで遊んだり廊下を走ったりして夫に叱られ、最後は「暇やし帰りたい」と泣き出す始末である。
私は、「こっちゃんは人一倍、楽しいことが好きやもんねぇ。楽しくないことは嫌いなんやもんねぇ」
と言って、こはタンの頭を撫でた。
どいつもこいつもププッピドゥだ。
そんなわけで3人は早々に帰っていき、私は一人、『なんだかなぁ~』な空気漂う病室で、深く考えないように努めながら、腹に巻かれた機械が拾う胎児の心拍を聞いていた。
翌朝、一旦退院しましょうと言われ、そりゃそうだよなと思いながら夫に知らせると、夫は、それは困ると言うではないか。
入院したからという話で今後の段取りを組んだのだから、生まれるまでそっちにいてくれと言うのだ。
私にも実家があればなぁと思った。
実家みたいな場所で、信頼できる協力者と共に、ゆったりと陣痛を待つことができたなら、どんなにかいいだろう。
深く考えないようにこれまで務めてきたが、ふとそんなふうに思ったらなんとなく泣けてきた。
でもまぁ、あんなに仕事を頑張るなんて私にはできないことで、出世頭であるところが夫のいいところでもあるのだ。
せめて私だけは、生まれてくる子どものことだけを考えてやらなくてはならない。
「ごめんよ、ああは言ったけど、いつでもいいのだよ」と、そっと腹に声をかけた。
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