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くんた家・総勢5名。ラクマツくんたと、焼きおにぎりな夫、ひょうきんこはタン(7歳)、貫禄は係長ヤマピ(2歳)、新星みんみ(0歳)です。
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by くんた~Ω。 |
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マチ子、フライング入院する |
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日曜日。
夫が仕事で、片道7キロのハイキングに行く日だった。
土曜に入院になれば大変都合がいいのだと、腹に向かって事情を話したが、所詮子どもに大人の事情は通じないものである。
相変わらず痛んだり引いたり、決定打のないまま夜になった。
もしもハイキング中に本物の陣痛先生に来られたら、夫がどの辺を歩いているか探すことから始めなくてはならない。
ハイキングヤッホーな夫を放っておいて病院に駆け付けたいところなのだが、夫を連れて行かないことには、車が1台しかないので乗って帰ってもらわなくてはならない。
病院まで山道を40分近く走らねばならず、タクシーでは高すぎる。
それに出産中、こはタンと山ピを見る人がいない。
歯の治療じゃあるまい、腹に山ピを乗せてもう一人産むわけにはいかないと思うのである。
私はかまわないが、病院側が困るだろう。
仕事とはいえ、妻がこんな状況だからハイキングは控えたいと言ってはくれないものだろうか。
と、務めていた時から責任感の薄い私は思うのだが、夫が言うには、妻はこんな状況ではあるが、ハイキング中に何かあると決まったわけではないから、念のためでは休めないということらしい。
相談した結果、決定打のないまま入院しようということになった。
「妻が入院しました」と言って謝れば、ハイキングを休めるのではないかという案だ。
そこまでして体裁を取り繕う必要ってあるのだろうか。
と思いつつ、それで夫が納得するのならと、日曜の朝、私はまたおにぎりを作って入院の準備をした。
夫は、「ハイキングには行きたい、いや、行かなくてはならないのだけど、こんな事情で欠席せざるを得ないのです」という誠意を見せるため、上下ジャージで帽子をかぶり、今にもハイキングし出しそうなな恰好をして早朝に出かけた。
そうして午前9時頃、今にもハイキングをし出しそうだが事情があってハイキングをせずに帰宅した夫と、なんだかわけのわからない子どもたちと共に、いざ病院に出向いたのである。
言わば計画的フライング入院である。
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