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くんた家・総勢5名。ラクマツくんたと、焼きおにぎりな夫、ひょうきんこはタン(7歳)、貫禄は係長ヤマピ(2歳)、新星みんみ(0歳)です。
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by くんた~Ω。 |
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遠足 |
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新しい保育所での遠足デビュー。
ヤマピも連れて、イチゴ狩りに行ってきた。
こはタンは昔からイチゴが苦手だけど、さすがに畑で採って食べるイチゴは甘くて美味しいだろうから、これを機にイチゴ好きになるかもと期待して行ったのだけど、日照不足のせいか小さくて味がないものが多く、ますますイチゴから遠ざかりそうな結果となった。
当日も肌寒く雨模様だった。
イチゴは美味しくないし、紙ヒコーキはうまく飛ばないし、お友達はみんなイチゴや紙ヒコーキに夢中だし、こはタンは面白くない様子だった。
つまらないからイライラしたこはタンの矛先が私に向いて、みんなの前で何度も私を蔑んだ。
私が傷つくのはいいのだけど、こはタンには、ささやかなことを喜んだり楽しんだりできるようになってほしいし、面白くないからって他人を傷つけるようになってほしくないしと、いろんな思いがして、叱ることもあったし、諭すこともあった。
フォークダンスは踊りたくないと言い、こはタンは体育館の隅で見ていた。
私も少し疲れてきていて、そんなこはタンの気分を変えるように楽しく誘うことができず、こはタンの後ろにたたずむことしか出来ない自分の不甲斐なさに、涙が出そうだった。
帰ってからこはタンは、
「お母さんがデブちゃんで恥ずかしいから、踊らんかった」
と言った。
「そっか。じゃあ今度から、遠足はお父さんと行く?」
と聞くと、こはタンはこちらを見ずに「うん」と言った。
遠足には私なりに小奇麗にして行ったつもりだったけど、こはタンは本当に私の容姿が恥ずかしかったようだ。
今までなりふりかまわずに家事と育児をしてきた結果、子どもを傷つけることになってしまったのかという残念な気持ちと、容姿なんかにこだわるこはタンに悲しさがあった。
私は、
「お母さん、こっちゃんが恥ずかしいと思っとるなんて知らんくて、一緒に遠足行っちゃってごめんね。」
と言った。
こはタンは、
「今度からお父さんと行くからいい」
と言った。
お父さんは仕事が忙しいのだけど、無理を言ってお願いしなくちゃいけないなと思いつつ、私は、自分の悲しい気持ちを少しだけわかってほしくて、言葉を選びながら
「お母さん、こっちゃんと仲良くなりたくて、こっちゃんに喜んでもらいたくて、いつもこっちゃんと一緒におったし、こっちゃんの好きなお弁当作ったり、ご飯作ったりしたから、こっちゃんは恥ずかしくて嫌な気持ちになっちゃったんやね。気付かんでごめんね。お父さんはデブちゃんじゃなくて素敵やから、こっちゃんもう恥ずかしくないよね」
と言った。
こはタンはしばらく考えてから、「聞いて」と言って話し出した。
「本当はこっちゃん、お母さんが一番ねん。だけどこっちゃん、時々そんなんになっちゃうげん。でも本当はお母さんが一番やから、遠足も、お迎えも、お母さんがいい。こっちゃんもお片づけ頑張るから」
と言った。
体もどんどん大きくなっていくし、ヤマピが生まれたことや、保育所を変わったこともあって、こはタン自身、色々難しい部分を抱えているのかもしれない。
私は、何をしてあげられるだろう。
こはタン5歳。
母子にとって、初めての試練かもしれない。
一歩一歩、新しい関係を作りながら、こはタンに寄り添っていきたいと思った。
「わかったよ」
と言ってこはタンを抱き寄せて、「遠足楽しかったね」と言うと、こはタンは元気よく「うん!」と言ってくれた。
ちなみに、かろうじて夫の方が体重はある。
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