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くんた家・総勢5名。ラクマツくんたと、焼きおにぎりな夫、ひょうきんこはタン(7歳)、貫禄は係長ヤマピ(2歳)、新星みんみ(0歳)です。
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by くんた~Ω。 |
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春です |
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夫が春に大事な試験を控えているため、我が家にはここ数ヶ月、少々緊張感が漂っている。
仕事が忙しいので、早起きをしたり夜更かしをしたりして勉強の時間を作り、夫は日々努力をしている。
妊娠生活でラクマツに拍車のかかった私には、とても真似できない。
元々私は時間を無駄に使うことを得意とする人間なので、忙しそうな夫の邪魔にならないように息を潜めつつ、栄養バランスのとれた食事で夫を応援したいと考えている。
先週の土日は仕事を休んで勉強に専念するとかで2階にこもっていたが、聞けば大半は寝てしまっていたそうで、落ち込んでいた。
でも普段から仕事も忙しく、午前様になることもしばしばの夫なので、本人としては不本意そうだけど休養を取れたと聞くと、ついつい嬉しく思ってしまうのが妻心というものだ。
夫は昔からよく勉強をする人のようで、親から 「勉強しろ」 と言われたことがないそうだ。
逆に、「そんなに勉強ばっかりしとると、あほになるぞ」 と注意されることはあったらしいが。
そんな日曜の朝、夫は花見に行こうと言い出した。
まだ開花宣言がされたばかりで、見ごろはまだ先の金沢だが、暖かい春の陽気に誘われて、外で弁当を食べることにしたのだった。
夫はいつの間にかネットで検索していたらしく、家のすぐ近所に、金沢の花見スポット10景に選ばれた場所があるというので、そこに行くことにした。
午前中、夫は2階にこもって勉強をし、私は休み休みお弁当をこしらえて、正午をめがけて出発した。
車で、家の裏の山道を15分ほど行っただろうか。
明るくて景色のいい山道に、小さな桜の木がちらほらと立つところに来た。
満開になってもさほど迫力はないであろう程度の、ささやかで味わい深い花見スポットだった。
人も車も通らない、桃源郷のような場所だった。
畑に咲く濃いピンクの桜が満開で、その近くのあぜ道に車をとめ、敷物を敷いて弁当を広げることにした。
こはタンは昔から、外で敷物を広げてお弁当を食べるのが大好きなので、暖かくてお花も咲いているこの日は本当に嬉しかったようで、終始笑顔が満開で、とても楽しそうだった。
お弁当を食べたら私は敷物に転がり、夫はこはタンを肩車してお花を見せてあげた。
静かな空間にこはタンの無邪気な笑い声が何度も何度も響いて、私は夢の中にいるみたいだった。
夫がいてこはタンがいて、みんなが笑っていて、光や、温度や、空気や、自分を包む全部が本当に本当に幸せで、この嬉しさを、目にも体にも焼き付けておきたいと思った。
満開の豪華な桜の下で、たくさんの人に紛れて大勢でする花見も良いのだが、私達にはこれくらいがちょうどよく、何よりの贅沢だ。
行きと帰りを合わせても2時間程度のお花見だった。
家に帰ってこはタンと私はお昼寝をし、夫はまた2階にこもって勉強をし、私達の休日は過ぎた。
厳しい冬は終わり、新しい春です。
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