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映画「大奥」 |
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昨日は娘を預けて、レディースデーを利用して映画を見に行きました。
「大奥」
フジテレビの普通の大奥も大好きで全部見ていたけれど、TBSドラマの男女逆転大奥もなかなか面白く、衣装やセットも美しいので、とても楽しみにしていました。
映画は「綱吉」の女性版。綱吉役は私の大好きな女優“管野美穂”、右衛門佐役はこれまた私の好きな俳優“堺雅人”。
映像美もさることながら、音声美に長けた映画でした。衣擦れの音、畳を歩く音、小さな所作の音もしっかりと伝わってきます。特に際立って良かったと思うのは、衣擦れの音が邪魔にならず、静寂の中の衣擦れの音が時代を感じさせてくれるような気もするし、その音から優雅さや、威圧感の表現が増すように感じさせる意図があったのではないかと思うほど。
現代は色々な音に囲まれて小さな音を感じにくいけれど、この時代ならこういう音が自然と聞こえてくるんだろうな…と、この過去の世界を身近に感じられたような気がした。
綱吉の愛する娘を亡くした時の悲しみ、世継ぎを産まなければならない宿命、むなしさ…
側室間の確執などもなくドロドロとした内容はほとんどない。「普通の大奥」であれば、正室や側室の人間関係の複雑さが際立つ所だけれど、この大奥ではそういったものは殆どない。将軍が女である故の「後継ぎを産む宿命」に縛られる葛藤やむなしさが痛いほど伝わってきた。
この映画の惜しい点は、西田敏行のコミカルに感じる演技が浮き過ぎて違和感を感じたってくらいかな。
コミック読んでみたくなったなぁ。
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by コロリーナ | トラックバック(0) | コメント(0) | |
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